55：分からず屋 ページ6
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『どういう意味ですか？』
志「これはあくまで俺の推測だが、伊吹は彼氏としてお前に危ない事をしてほしくないんだろ」
『いやいや、私刑事ですよ？』
志「うん、Aの言い分は勿論分かるし間違ってない。
でもな、
やっぱ好きな相手には危険な目に遇ってほしくないと思ってしまうもんだよ。」
困惑した表情のAに対して、志摩は同性故に分かる男心を考え複雑そうに困ったように話していた
『、、、そんな事言ったら伊吹さんや志摩さんだって危ない目に遇うじゃないですか』
志「うん・・・そうだな」
『私だってお二人には危険な目に遇って欲しくないですよ。だけどそれが私たちの仕事ですよね』
志「あぁ。」
恐らく普通に見ればいつもと変わらない表情をしている志摩だったが、付き合いの長いAには志摩が言葉を選びながら話している事が手に取るように分かっていた
『、、、おっしゃりたい事は分かります。
男と女の違いなんですよね。』
今まで幾度となく突きつけられてきた男女の壁
今更傷つく事は無いが、身近な人に言われるのはやはり少しの虚しさを感じてしまう
Aが少し俯きかけたと同時に、志摩が口を開く
志「男女の違いというか、
単純にアイツはAの実力を知らないから余計そう思うんじゃないか？」
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1日経っても今だ不機嫌に拗ねていた伊吹は、相棒である志摩に連れられとある建物の前に立っていた
「何なのここ」
志「高橋の実家だそうだ」
「は？高橋くんってすっげぇ金持ちのお坊ちゃん？？」
二人が見上げる視線の先には大きな門があり、その奥には外観から見ても分かるほどの広い敷地にそびえる和風なお屋敷がある
ポカーンと口を開ける伊吹を余所に、志摩がインターホンを鳴らすと扉が開き見慣れた人物が現れた
高「あ、どうも」
志「悪いな、休みの日に」
高「いえ、面白そうですし構いませんよ」
志摩と伊吹は、事情を把握している様子の高橋の案内で門をくぐり、敷地内へと足を進めた
「ねぇ、何で急に高橋くん家に来たの？」
志「たまには訓練を兼ねて身体を動かすのも悪くないだろ」
「俺毎日走ってるよ？」
志「脚だけじゃ犯人を取り押さえられない」
そう言われ、伊吹は前を歩く二人にただ着いていくしか無かった
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ななサマ - 最高！騙されちゃう伊吹さん面白いし、私まで騙されちゃいました！ (2022年5月3日 22時) (
レス) @page18 id: 3d9458003a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - とてもおもしろいです＾＾振り回される伊吹がかわいい（笑）また更新楽しみにしてます！ (2021年3月29日 22時) (レス) id: 170640e9dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐 | 作成日時：2020年12月12日 0時
