54:心配しちゃう彼氏 ページ5
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当番を終えて睡眠をとり、昼から自室で映画を観て過ごしていた志摩はいつの間にか日が傾いていた事に気付き伸びをして部屋を出た
「だから何でそうなる訳!?」
階段を降りると、相棒の不機嫌そうな声が聞こえたが特に声をかける事なく台所へと向かった
『そうするしか無かったんだから今更言っても仕方ないでしょ!』
「だからってちょっと後先考えなさすぎじゃない?!」
『は!?それ伊吹さんが言います!??』
何で揉めているかは分からないが、Aの言葉に激しく同意しながらコーヒーを煎れていると、言い返された伊吹が何故か台所まで走ってくる
「志摩−!!Aが分からず屋すぎる!」
志「待て待て待て、零れるだろ!落ち着け!」
丁度カップにコーヒーを注いでいるタイミングで肩に手を置き揺らし始めた伊吹に、たまらず制止させるがAまでやってきて大騒ぎになった
『あ!志摩さんに頼るなんて卑怯!』
「ふん!志摩ちゃんに叱ってもらうかんね!」
---・・・
キャンキャンと騒ぐ大型犬と小型犬を落ち着かせ、テーブルを挟んで志摩の前に2人が並び事情聴取さながら、言い合いになった経緯を聞き出していた
志「要するに、犯人を路地へ追い詰めた時にAが突っ込んでって制圧したって話か。」
「そう!」
『刑事として間違った事はしていないと思いますが』
志「まぁ、間違ってはないな」
『ほら!志摩さんだってこう言ってますよ』
「志摩まで!!2人共分からず屋だ!!!!」
志摩の言葉に伊吹は落胆し、そのまま勢いよく自室へと走って行ってしまった
それも計算の内だと言わんばかりに横目で見送った志摩が、コーヒーを一口飲んで再び口を開いた
志「刑事としては間違ってないが、伊吹が言いたいのはそういう事では無いんじゃないか?」
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ななサマ - 最高!騙されちゃう伊吹さん面白いし、私まで騙されちゃいました! (2022年5月3日 22時) (レス) @page18 id: 3d9458003a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - とてもおもしろいです^^振り回される伊吹がかわいい(笑)また更新楽しみにしてます! (2021年3月29日 22時) (レス) id: 170640e9dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐 | 作成日時:2020年12月12日 0時