66:真実 ページ17
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自宅に帰ると2人は二階のトイレへと一直線に向かったから、俺は手を洗ってリビングに行ってテレビを付けた
「・・・・・ちょっとお似合いだったなぁ・・・」
中身は入れ替わっているとは言え、Aちゃんの手を引く志摩の姿を客観的に見たとき少しだけそう思ってしまって胸にモヤモヤが湧き出てきた
そりゃあ志摩はAちゃんとの付き合いも長いから、俺の知らないAちゃんをたくさん知ってるだろうしAちゃんも志摩の事よく知ってるんだろう
だけどAちゃんの彼氏は俺で、志摩だって俺たちの事を応援してくれてる・・・・はず
だけどあの時、第三者が見てAちゃんの恋人は一緒に居た俺じゃなくて手を引く志摩に見えるんだろうなって思えて少しだけ胸が痛んだ
「俺ちっちぇなぁ・・・・・」
今まで感じなかった思いに溜息をつくと同時に、リビングへ2人が入ってきた
『何暗い顔してんだ?』
志「体調悪いですか?」
「ううん、大丈夫!それより、志摩!Aちゃんの身体見てないだろうな?」
『見てねぇよ。ただまぁ・・・自分の身体じゃないけどやっぱ恥ずかしさはあるな・・・』
志「申し訳なさしかありません・・・・・」
『お前はトイレ大丈夫なのか?』
志「まぁ・・・・・今のところ、、、」
「トイレしたい時俺か志摩に絶対言ってね!??志摩のブツなんて触らせらんないから!」
『お前に言われると何か腹立つな。』
「あー・・・でも俺も志摩のブツを支えるのちょっとヤダなぁ・・・」
『俺も嫌だ。絶対俺を呼べ』
志摩と軽く言い合いをしている時、Aちゃんの言葉に思わず動きが停止してしまった
志「今日お風呂ってどうします?」
『あ―・・・一緒に入るか?』
「はっ!???入らせる訳ねーだろ!!!俺が一緒に入る!!!絶対ダメだからな!!!これだけは絶対にダメ!Aちゃんの身体に触るのも見るのもダメ!!!」
志摩のトンデモ発言に俺が立ち上がって身振り手振りで慌てながら言い聞かせていると、2人は顔を見合わせてニヤニヤし始めた
志「フッ・・・・」
『んふふっ、もう無理です・・・』
「・・・・・え、、、何、どしたの急に」
志「伊吹、今日何月何日だ」
「え?今日―・・・・」
すぐには思い出せず、スマホを見ると
「4月1日、、、、、」
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ななサマ - 最高!騙されちゃう伊吹さん面白いし、私まで騙されちゃいました! (2022年5月3日 22時) (レス) @page18 id: 3d9458003a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - とてもおもしろいです^^振り回される伊吹がかわいい(笑)また更新楽しみにしてます! (2021年3月29日 22時) (レス) id: 170640e9dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐 | 作成日時:2020年12月12日 0時