63:いつも通り ページ14
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「なーんかヤな天気だなぁ・・・」
日課の早朝ランニング中、空を見上げるとどんよりした曇り空が広がっていて、俺の耳には遠くで唸る雷の音が微かに聞こえていた
今日は3人とも公休だけど、帰ったらきっと2人は起きていてリビングに居る
んで3人で朝ごはん食べて、たわいない話をしながらゲームしたりテレビ観たり過ごそう
そんな風に“いつも通り”の日常を考えながら家に帰った
―――――――・・・
「ただいま〜」
玄関を開けると、いつも聞こえてくる物音が無い
人の気配は感じるけど、やけに静かでちょっと不安になりながら手を洗ってリビングへ入る
―ガチャッ
「なんだ、2人共居るじゃん」
扉のすぐ傍で突っ立ってる2人の姿に一安心して台所に向かおうとした時、俺しか喋っていない事に気付いた
「え、どしたの?喧嘩でもした?」
心配になって声を掛けると困った顔のAちゃんがこっちを向いた
可愛いなぁ・・・
『・・・・伊吹・・・・』
「えっ、何何!?どしたの?俺何かしちゃった?」
困り顔のAちゃんから発せられた突然の呼び捨てに、何か自分で気付かない内に怒らせたのではと一瞬で冷や汗が出る
何か知っているかとAちゃんの隣にいた志摩に視線を向けると、珍しく困ったような表情で同じようにこっちを見ていた
志「伊吹さん・・・落ち着いて聞いてください」
「えっ、何、え?怖いんだけど!何なの2人して!」
出会った頃のような呼び方をする相棒に訳が分からなくなってパニックになる
何企んでんの!??
怖いよ!!
2人を交互に見ながら困惑していると、Aちゃんが俺を見上げながら一歩近づいた
『落ち着いて聞け。
俺は志摩だ』
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・
「・・・・・・は?」
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ななサマ - 最高!騙されちゃう伊吹さん面白いし、私まで騙されちゃいました! (2022年5月3日 22時) (レス) @page18 id: 3d9458003a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - とてもおもしろいです^^振り回される伊吹がかわいい(笑)また更新楽しみにしてます! (2021年3月29日 22時) (レス) id: 170640e9dc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:狐 | 作成日時:2020年12月12日 0時