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62:高橋巡査部長の敗北 ページ13

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先輩は俺の言葉にキョトンとしたかと思えば、すぐ眉間に皺を刻みながら隣の志摩さんを睨んだ






志「ふっ、」



『高橋、あんた騙されてるよ。』



「・・・・え、嘘っすか?」



『うん。アンタ今志摩さんにおちょくられたんだよ』



志「ハハッ、おちょくってはないよ。ただからかっただけだ」



『ほんと何歳になってもいじめっ子ですね〜。あ、帰るなら私の部屋の窓閉めといてもらえます?雨降るんで』



志「あぁ、覚えてたら閉めとく」



『忘れたら志摩さんの布団奪いますからね』




先輩は笑っている志摩さんにわざとぶつかりながら隊長室へと向かった









「・・・・・ストーカーの件の仕返しですか」



志「ん?何の事だ?」




鮫島の件で志摩さんが話を聞いてきた時、俺は知っていたけど情報を与えなかった




志摩さんも伊吹さんも、先輩がストーカーされていると勘違いしている状況が少し面白かったのもあるし、志摩さんが知らなくて俺が知ってる事に優越感があったからだ






「ちょっと内緒にされてたからって大人気ないっすよ」




志「ハハッ、俺は結構大人気ないよ。



あ、そうだ。質問の答えな









Aにとって俺は“大切な人”だと思うよ」








どういう意味合いでそう表現したのかは分からないけど、今度の答えは冗談でも何でもないんだと志摩さんの瞳が告げていた









先輩にとって志摩さんは大切な人。






大切な人って表現はあまりにも色々な解釈が出来すぎる








先輩を見つめる志摩さんの瞳はいつだって優しい







もしかして志摩さんは先輩の事・・・・・?









きっと志摩さんは答えを教えてくれる事はないだろう








伊吹さんを応援するつもりもないし、志摩さんを応援するつもりもないけど


関係性や付き合いの長さでマウントを取られている志摩さんへの警戒は益々必要な事は分かった









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――――――――

――――







志「寒っ」


伊「ん?風邪でも引いた?」


志「いや、何か悪寒がした」


伊「志摩のかーちゃん?」


志「それはオカン」





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63:いつも通り→←61:高橋巡査部長の誘導



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ななサマ - 最高!騙されちゃう伊吹さん面白いし、私まで騙されちゃいました! (2022年5月3日 22時) (レス) @page18 id: 3d9458003a (このIDを非表示/違反報告)
ぽぽ - とてもおもしろいです^^振り回される伊吹がかわいい(笑)また更新楽しみにしてます! (2021年3月29日 22時) (レス) id: 170640e9dc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名: | 作成日時:2020年12月12日 0時

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