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―都内某所



まだ人気の少ない早朝6時過ぎ



普段はランニングや散歩をする人で賑わう運動公園が、不穏な空気に包まれていた









「機捜404から1機捜本部 これより初動捜査に入ります」


“1機捜本部 了解”









「ご苦労様です。」








警官に挨拶をして、手袋を付けながらKEEP OUTを潜り抜けたのは


第4機動捜査隊 志摩一未、伊吹藍 の2人









伊「・・・これはひでぇな」


志「あぁ。ジョギング中に刺されたのか・・・」


伊「こんな早朝なら目撃者も期待できねぇだろうな」








しばらくすると、初動捜査を行っていた2人の耳に大きな声が入る









「またお前らか!」





聞き覚えのある嫌な声に、思わず目を合わせ溜息をつきながら2人が振り返った








志「どうも、刈谷さん」


伊「またかよ・・・」


「ぁあ?」




以前捜査で一緒になった際にかなり揉めた3人が久しぶりに顔を合わせてしまい、辺りは一気にピリつき周りの警察官達が焦っていると、その空気を破る声が響いた









『刈谷さん!また揉め事起こす気ですか!』








少し離れた所から声を張り上げた人物は、少し怒った表情で近づいてくる







刈「まだ何もしてねぇ!お前は毎度毎度来るのが遅ぇんだよ!」


『何ですかそれ足の長さ自慢ですか!?すいませんね足短くて!!』




突然目の前で繰り広げられる親子喧嘩のような状況に、404の2人は一瞬呆気にとられたが志摩の一言で空気が変わる







志「・・・・A」



伊「え、志摩知り合い?」





Aと呼ばれた人物が刈谷から目の前の2人へと視線を移す




『お久しぶりです、志摩さん』





軽く頭を下げた彼女を見る志摩の表情に、伊吹は何か違和感を感じた









刈「椎名、やめとけ。コイツに関わるとろくな事にならん」



『またそういう事ばっかり言う!ご存じだと思いますが、この人呼吸するように嫌味が出る人なんでガン無視しといてください』



伊吹へと視線をやり、そう言った彼女は苦笑いしながら続けて話す




『申し遅れました、捜査一課の椎名です。』




伊「俺、伊吹藍!、、、椎名ちゃんめっちゃきゅるきゅる・・・!」



『・・・きゅる、、きゅる?』



志「コイツは無視してくれ」




Aに真正面から見つめられた伊吹がいつものバカ発言をし始めた為、志摩は深い溜息が出た






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作者名: | 作成日時:2020年9月16日 17時

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