心を乱す警察犬

41：誘導尋問 ページ42

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伊「確かに、九ちゃん会った事あんの？」



九「3機捜のヘルプで何度か」



『3機捜っておじさんばっかりなんで、九重さんみたいに若い人が居るとつい話したくなっちゃって』



伊「何それAちゃんナンパしてんじゃん！」



志「というか若いのがいつも隣にいるじゃねぇか」



『高橋は論外です』



九「高橋さんってAさんに嫌われてるんですか？」



高「愛情の裏返しでしょ」



『基本的に高橋は私の事ナメてるんですよ、いつも見下ろしてバカにしてる』



高「見下ろすのは仕方ないじゃないですか、先輩がチビなんだから」



九「まぁ確かにその件に関しては何とも言えないですね･･･」



伊「確かにね〜勝手に見下ろす形になっちゃうよね」



『志摩さん！コイツら長身アピールしてますよ！言ってやってください！』



志「何故それを俺に言う。俺がチビだって言いたいのか？ん？」




180cm越えの3人にいじられ、咄嗟に助け舟を求めた事が志摩の地雷を踏んだようで結果的に全員敵状態になってしまった





『というかそもそも30代女性の平均身長158ですからね、私平均越えしてますから』



高「1cm越えてるだけでドヤられても･･･」



九「まぁ高すぎても目立つだけですし結構苦労もしますよ」



伊「Aちゃんはそのサイズ感が可愛いからいいんだよ〜」






統計的データで反論したものの、どれも納得のいかない返答しか返ってこずにAは諦めてピザを頬張る事に集中した









高「ところで伊吹さんは先輩のどこが好きなんですか？」



伊「え〜？そりゃまず可愛いとこでしょ？笑顔がきゅるきゅるだし〜仕事も出来るし〜いっぱいあるよね」



高「で、いつから付き合ってるんですか？」



伊「えっとねぇ、先月の『ちょっ！何言ってるんですか伊吹さん、随分酔ってますね〜！』




高「へぇ〜･･･やっぱり伊吹さんでしたか」






慌てて伊吹の言葉に被せたAとは対照的に、ニコニコと満面の笑顔でビールを飲む高橋だったがタイミング良く携帯が鳴り立ち上がって電話に出た


しばらくして戻ってきた高橋は酔った様子もなく携帯をポケットにしまう




高「すみません、呼び出されたんで今日はこれで失礼します」



『呼び出し？』




高橋の言葉にバディのAが反応して立ち上がったが、高橋はすぐに手のひらを向けて制し



高「あ、いえ。彼女からの呼び出しです」



と答え、缶に残ったビールを飲み干した






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