39:騒がしい一日 ページ40
.
――――――――――――――
――――――――――
―――――・・・
伊「志摩〜これ二階持ってっていいの〜?」
志「あ、それは洗面所に置いてくれ」
『伊吹さん!ダンボールの底抜けてます!』
引っ越し当日とあって家のあちらこちらから声が飛び交っていたが、3人とは別の声も聞こえてくる
「伊吹さん、これゴミじゃないんですか?」
伊「ちょっと九ちゃん!失礼な事言わないでよ!大事な漫画!」
「先輩、この頃は可愛らしい雰囲気してたんすね〜」
『高橋!!!!勝手にアルバム見んな!!』
紐でまとめられた漫画を運んでいた九重と、Aの荷物からアルバムを掘り出して眺め始める高橋は、二十代の有り余る力を期待され荷物運び要員として召喚されていた
騒がしい二階とは違い1人黙々と台所で荷ほどきをする志摩の元へ、二階に居たAが怒りながらやってくる
『志摩さん!今日役立たずが来てます!』
志「お前の相棒だろ、俺は面倒見切れんぞ」
高「わざわざ休みの日に手伝わせといて失礼な先輩だなぁ」
『アンタが勝手に嗅ぎつけて来ただけでしょ』
そう、Aの相棒である高橋は呼ばれた訳ではなく、引っ越しをどこからか嗅ぎつけて俺も手伝うと志摩に直訴したのだった
志「まぁ人手は多いに越した事はないからな」
『でもコイツ何もしてませんよ』
高「先輩のアルバム二階に運びましたよ」
『何て役に立たない筋肉だ!』
九「志摩さん、ゴミって玄関に集めていいですか?」
志「あぁ、頼む」
伊「志摩〜お腹空いた〜〜」
志「・・・・お前ら何でここに集まるんだよ、二階は終わったのか?」
いつの間にか全員が志摩の元へと集まってしまい、
思わず溜息を付いた志摩の問いに全員がキョトンとした顔をする
「「「『いえ、全然』」」」
志「とっとと終わらせろ!!!」
志摩の怒号と共に、全員が蜘蛛の子を散らすようにバタバタと二階へ駆けあがった
―――――――――――――――
―――――――――――
――――――・・・
伊「はぁ〜〜終わった―!!!」
『疲れた〜〜〜』
志「2人共助かった、ありがとう」
九「いえ」
高「お役に立てて何よりです」
『お前は邪魔しただけだけどな』
志「さっきピザも届いたし、ビールでも飲むか?」
「「「「飲む!(飲みます!)」」」」
.
671人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
常夏(プロフ) - 志摩の「何故それを俺に言う。俺がチビだって言いたいのか?ん?」がめちゃくちゃ好きです笑 (2020年12月20日 20時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
狐con(プロフ) - せいさん» ありがとうございます!色々手を付けてしまってなかなか進展せずすみません( ;∀;)もっと寝る前や仕事中(笑)にニヨニヨして頂けるように頑張りますね!(*^^*)w (2020年12月10日 23時) (レス) id: 25dde9ffbe (このIDを非表示/違反報告)
せい(プロフ) - いろいろと読ませて頂いてます(≧∇≦)蜘蛛女等々好きです♪更新楽しみにしてます!MIUロスでこのサイトに流れ着きどっぷりハマってまして(笑)伊吹も志摩も読みながらニヨニヨしてしまっています!寝る前、仕事中(笑)と癒されてます! (2020年11月24日 14時) (レス) id: 9ad3d129d2 (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - pgicさん» きっと志摩さんも3人暮らしが居心地よくなっちゃって寂しいんです(笑)伊吹と主人公ちゃんが志摩さん大好きすぎるのかもしれませんね( *´艸`) (2020年10月3日 21時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
pgic(プロフ) - はわわわわ!引っ越すんだ〜!?志摩さん!!いいのーー!?優しい笑続きが気になって仕方ないです!! (2020年10月2日 20時) (レス) id: 7488c18acb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:狐 | 作成日時:2020年9月11日 11時