心を乱す警察犬

22：申し訳 ページ23

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志「おい、Aに体重かけんな」


伊「ちょ、待って、この体勢キツイって！志摩助けて！」




おんぶしていたAが首に回した腕を離さず倒れた為

後ろに引っ張られた伊吹は精一杯の腹筋と、かろうじて後方に着いた手でAを押しつぶさないように耐えていた




志「こいつ何でこんな馬鹿力なんだよ！」



志摩はAの腕を解こうとするがなかなか外れない



伊「志摩ぁ、早く！」


志「ダメだ、諦めろ」


伊「諦めんな！！こんなん俺の腹筋が保たねぇ！」


志「あ、とりあえず一旦コイツを横向けるか」




所詮他人事と言わんばかりに、早々に諦めた志摩が閃いたようにAの体勢を横向きにすると、当然伊吹も一緒に横向きに寝転ぶ事になる






伊「あ――･･･死ぬかと思った･･･」








志「････じゃ。」



伊「待て待て待て!!!何でこれで置いてくんだよ！」



志「何かもう･･･面倒くせぇなって」



伊「おい!!!」




『ん――･･･』




2人が騒いでいるとAが薄目を開けた





伊「ん？起きた？」


志「薄く目は開いてる。起きてるかは分からん」



『･････暑い』




そう呟いて伊吹から手を放してムクッと起き上がったAは着ていたジャケットを脱ぎ始める



志「おいおいA、こら、待て」


伊「えっ、え？ラッキースケベタイム？」


志「伊吹、出るぞ」



志摩が、起き上がった伊吹の腕を引っ張り部屋を出ようとするがグッと後方に力がかかった



志「おい伊吹。覗きは犯罪だぞ」


伊「いや、俺じゃねぇって！」



2人が後ろを確認すると、伊吹のTシャツをガッチリと掴んだAの姿






伊「Aちゃん･･･？離してくれないと、、出れないんだけど･･･」





『････脱げ』





伊「･･････え？」





『脱げ』





伊「いや、、、え？」





『早く脱げ』





志「････伊吹、脱げ」





伊「は？お前まで何言ってんの？」




志「お前は馬鹿か。脱げば部屋から出られるだろ」




伊「あ！そうか！」






動揺しまくっていた伊吹は、志摩の言葉でいそいそとシャツを脱ぎ


そのまま志摩に引っ張られて部屋から脱出できたのだった









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―――――･･･







伊「･････と、いう事です」


志「そういう訳だ。、、、お前、酒癖悪いな」





『申し訳ございませんでした!!!!!!』





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