21:真実 ページ22
.
部屋の中は珍しく静寂に包まれていた
伊「・・・・・本当にいいの?」
ラグの上に正座して、膝の上に置かれた拳をギュッと握りしめる伊吹
『はい。聞かせて下さい』
伊吹の正面で正座をして、覚悟を決めたような表情で伊吹を見つめるA
.
志「何だこの空気」
2人の後ろでソファーに座って足を組む志摩が呆れた表情で呟く
『重要参考人は静かにしてて下さい!!』
伊「元はと言えば志摩が意味深に言うからだろ!」
志「昨日お前動揺しまくりだったじゃねぇか」
『動揺!??伊吹さんが動揺するなんて私そんなとんでもない事を!!???』
伊「・・・いや、動揺はするよ、するだろ!」
志「話してやれよ」
伊「・・・・・分かったよ、、。
昨日Aちゃんを迎えに行って・・・・」
――――
――――――――
――――――――――――・・・・
―ガチャッ
志「Aと会えたか・・・・って何だそれ」
扉の音がして志摩が玄関へ行くと
伊「ただいま・・・・Aちゃん潰れちゃった」
伊吹に背負われた、爆睡しているAの姿
志「ったく、コイツは・・・・」
志摩は呆れながらも伊吹の手からAのカバンを受け取ると、背負われたまま前方へと投げ出された足からヒールを脱がせる
伊「サンキュ」
Aがヒールを脱いだのを見届けて伊吹も靴を脱ぎ部屋に上がる
伊「この場合Aちゃんの部屋入っちゃっていいのかな?」
志「仕方ないんじゃないか?」
伊「そうだよな、これは、緊急事態だから、、」
志「何に言い訳してんだよ」
伊吹の肩に顔を乗せながら気持ちよさそうに眠るAの顔をチラッと見て志摩は部屋の扉を開く
伊「Aちゃんの部屋・・・いい匂い」
志「いつも以上に変態さが出てるぞ」
伊「女の子の部屋なんていつぶりだろう・・・・」
志「ほら、とっとと寝かせろ」
Aを背負ったまま部屋を見渡す伊吹に呆れつつ、ベットの布団をめくり誘導する
伊「じゃあAちゃん、降ろすね?」
眠るAに優しく声をかけながらベットに腰を下ろしたが
伊「ぐえっ」
志「おい!潰れるだろ」
伊「違う違う!Aちゃんが!!」
Aは伊吹の首に腕を回したまま離さず、伊吹もろとも布団に倒れこんでいた
.
671人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
常夏(プロフ) - 志摩の「何故それを俺に言う。俺がチビだって言いたいのか?ん?」がめちゃくちゃ好きです笑 (2020年12月20日 20時) (レス) id: 3853130063 (このIDを非表示/違反報告)
狐con(プロフ) - せいさん» ありがとうございます!色々手を付けてしまってなかなか進展せずすみません( ;∀;)もっと寝る前や仕事中(笑)にニヨニヨして頂けるように頑張りますね!(*^^*)w (2020年12月10日 23時) (レス) id: 25dde9ffbe (このIDを非表示/違反報告)
せい(プロフ) - いろいろと読ませて頂いてます(≧∇≦)蜘蛛女等々好きです♪更新楽しみにしてます!MIUロスでこのサイトに流れ着きどっぷりハマってまして(笑)伊吹も志摩も読みながらニヨニヨしてしまっています!寝る前、仕事中(笑)と癒されてます! (2020年11月24日 14時) (レス) id: 9ad3d129d2 (このIDを非表示/違反報告)
con(プロフ) - pgicさん» きっと志摩さんも3人暮らしが居心地よくなっちゃって寂しいんです(笑)伊吹と主人公ちゃんが志摩さん大好きすぎるのかもしれませんね( *´艸`) (2020年10月3日 21時) (レス) id: 984b2836e2 (このIDを非表示/違反報告)
pgic(プロフ) - はわわわわ!引っ越すんだ〜!?志摩さん!!いいのーー!?優しい笑続きが気になって仕方ないです!! (2020年10月2日 20時) (レス) id: 7488c18acb (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:狐 | 作成日時:2020年9月11日 11時