心を乱す警察犬

17：納得できない ページ18

志摩 side









「は！？合コン！？？」




404が署の駐車所に停車した途端、車内に伊吹の声が響いた



うるせぇ････






伊「え、ちょ、待って待って、合コンなんてダメだよ！････いやいやいや違う人にしてもらいなよ！」






さっき電話に出た時に機嫌よく名前を呼んでいたから、相手はAで間違いないだろう




、、とするとAが合コンに行く報告をしているのか･･･？








伊「Aちゃん、待ちなさい。そんなの俺は許しませ･･･あ、何すんだよ」

志「もしもし、Aか？どうした？」



さっきから会話が平行線のままな様子で、たまらず伊吹から電話を奪う







≪あ、志摩さん？お疲れ様です。伊吹さん全然話聞いてくれないんですけど≫



電話を替わるとAの困った声が聞こえ、先ほどの伊吹の発言から得た疑問を投げかける






志「行くのか？合コン。」




≪数合わせで頼まれちゃって･･･明日行く事になったので、一応帰りが遅くなる報告をしておこうかと思って連絡したんですけど、、≫




志「へぇ〜･･･相手は？」




≪幹事の子の知り合いで、消防の人たちらしいです≫




志「なるほどな」




≪そういう事なので、明日の晩御飯担当の伊吹さんに私の分は不要ですとお伝えください≫




志「分かった、伝えておく。･･･あぁ、またな。」




伊「ちょっ、まだ話終わってない！切るなよ！おい志摩!!!」





隣で伊吹がわめくのを無視してAとの通話を終えて携帯を返すと、既に切れている画面を見て足をバタつかせ騒ぎまくる





伊「何で切っちゃうんだよ！つーか“なるほどな。”じゃねぇよ！納得すんな！」




志摩「合コンくら別にいいじゃねぇか。相手は消防士だってさ。



、、、市民を守る者同士盛り上がるかもなぁ〜」






最後に少し含みを持たせながら伊吹の肩を軽く叩き車を降りた







.

18：止める権利→←16：どっちも好き！

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す