台本の無い関係

□ 体育の日 ページ5

.



―翌日







夕方に屋内での撮影を終え、日が落ちて工場での撮影が進む







ドライリハを終え、カメラを回す準備の中Aもシーンの準備へと取り掛かる




＜痛くないですか？＞


『大丈夫です』



犯人に拘束されるシーンの為、Aはスタッフに後ろ手で結束バンドを装着されていた




ちなみに今回の犯人役は、数年前の共演をキッカケに仲良くなった岡崎体育(通称岡ちゃん)









＜さっきより焦った感じは顔に出さず、気だるそうな雰囲気で＞


『分かりました』




ドライを終え監督の指示を聞きながら役に集中する







――――――――･･･




―ガタンッ!!



「痛ってぇ･･･」



『やっぱこの程度じゃダメですよねぇ』



「怒ったよ」



『そうなりますよね』







――――――･････






＜カット！＞



『ごめん、大丈夫？？』


岡「全然大丈夫、もっと蹴ってもいいよ(笑)」


『岡ちゃんが言うとドM発言でしかないね』



＜森川は蹴る瞬間も無表情のままで、岡崎さんはもっと怪しい雰囲気でニタァと笑う感じにしてもらえますか？＞



『分かりました』


岡「怪しい雰囲気･･･」


『普段通りじゃない？』


岡「あ、そうか。ふへへへ」


『ｗｗｗｗ』





＜はい、もう一回いきます＞








―――――――――――
――――――――
―――･･･







＜次落ちるカットいきます＞


＜セッティング入りますので一旦休憩でお願いします＞



『ありがとうございます』


犯人との乱闘シーンを終え、結束バンドを外されたAも出演者の元へ集まる








星「めっちゃ蹴られてたね(笑)」


岡「光栄です」


綾「ドMじゃん(笑)」


『岡ちゃん大丈夫だった？』


岡「全然大丈夫！」


星「おぉ〜ナイス受け身だったんだ」


『人蹴る事ないから加減難しい、、』


綾「今回フリじゃなかったもんね〜」





俳優ではない岡崎が、ドラマの現場に緊張しないよう終始話しかける星野と綾野に、岡崎体育は感動していたとの事(後日談)









＜志摩さん、伊吹さん、森川さん、岡崎さん スタンバイお願いします＞






.

□ 匂わせ源さん→←□ ご飯が喉を通りにくい

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す