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空が明るくなり始める頃、マンション下で車の音が聞こえ、しばらくして部屋に近づいてくる静かな足音に耳を傾けて扉を少しだけ開けると、すぐにそれが大きく開き愛おしい人が目の前に現れる
『お疲れ様です』
「こんな時間にごめんね、ありがとう」
後ろ手で扉を閉めて鍵もしっかりかけてくれた彼は、眼鏡をかけ帽子を深くかぶって周囲にバレないような恰好をしていた
『今日もラジオ面白かったです』
「ほんと？今日も楽しかった〜」
靴を脱ぎながらも至って普通の会話をする2人だったが
彼がAの部屋を訪れたのは初めてで、実はお互い少しだけ緊張していた
「洗面所いい？」
『あ、こっちです』
案内された洗面所で手を洗い、綺麗に掛けられたタオルで拭きながらも
Aの住む部屋に興味深々な源は自然とキョロキョロしてしまう
『あんまり粗探ししないで下さいね〜』
手を洗っている間姿を消していたAが、笑いながら声をかける
「綺麗にしてるなぁって思って見ちゃった」
『慌てて大掃除したんです(笑)』
「普段通りでいいのに〜」
『そうはいきませんよ、天下の星野源さんをお迎えするんですから』
冗談交じりに談笑しつつリビングに向かいソファーへと腰を下ろすとテーブルには温かいお茶が置いてあった
『コーヒーは時間的によろしくないかと思ってとりあえず･･･よかったらどうぞ』
「わ〜、ありがとう！外結構冷えてたから嬉しい」
テレビは付いているものの、時間的にもバラエティー番組は放送しておらず
とりあえず気まずくならないように録画していた物を適当に再生する
彼が自分の家のソファーでお茶を飲みながらテレビを見ている事が嬉しくて台所からその姿を眺めていたが、ラジオ終わりの彼はやはりいつもより少し疲れている様に見える
『良ければ寝て行って下さいね。睡眠は大切なので。』
Aがそう声をかけると彼は一瞬キョトンとした顔をした後優しく微笑み口を開く
「ありがとう。でも寝るの勿体ないしなぁ･･･」
『勿体ない･･･？』
「折角Aのお家に来たから色々探索したいじゃん？」
『しなくていいので寝てください』
ニヤっと笑った彼を見て、すかさず用意していたスウェットを差し出し
『身体冷えてませんか？お風呂沸いてますけど入ります？』
と質問すると再び彼は驚いた顔を見せた
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由羽 - 更新ありがとうございます！あ 今後の展開が気になってソワソワしちゃいます笑これからも楽しみにしています！ (2021年3月10日 1時) (
レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
凛志(プロフ) - お久しぶりです!相変わらずの元カノ出現でヒヤッとさせられますね!どうか元カノには靡かないでくれと思いながら読んでます☆展開が読めないのでどうなるのかワクワクします! (2021年3月8日 16時) (レス) id: ec5bdddeb6 (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - ドキドキというか、ヒヤヒヤしました笑次の展開が気になります…！！ (2021年2月12日 17時) (レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
狐con(プロフ) - 凛志さん» はじめまして(^^)今回ちょっと気弱だった源さんは元カノの件をどうするのか、楽しんでもらえるように頑張ります！ (2021年1月17日 22時) (レス) id: e05a09e97f (このIDを非表示/違反報告)
凛志(プロフ) - はじめまして(*^^*)読んでいてお話の中にどんどん引き込まれて行きます！元カノ出現でこれからどうなっていくのか凄く気になりますね！修羅場チックな感じになるのかなとか勝手に思ってます(笑)(^-^) (2021年1月13日 18時) (レス) id: 2c086eeb21 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：狐 | 作成日時：2020年8月28日 13時
