13（源side） ページ14
.
『もーほんと源さんサイコーです！』
「Aちょっとペース早くない？」
以前一緒に来た個室のある店に誘ったはいいものの
Aはどうやら緊張してしまっていたようで、お酒をハイペースで流し込んでいた
お酒が回って上機嫌に俺の事を褒めまくるから、シラフの俺は恥ずかしさと嬉しさでニヤニヤしてしまう
『わたしね、源さんの声がすき』
「、、、ありがとう」
『えがおもすき』
「ありがと」
俺の好きなところを一つ一つ挙げ始めたAが急に
正面に座る俺の方へ四つん這いで近づいた
『あとね―、、、』
『この手もすき〜』
そう言って俺の手を自分の頬を包むように当てた
「････何でそういう可愛い事するかなぁ」
『んふふ〜、源さんかわいいよ』
「可愛いのはAでしょ。あんまり可愛いと連れて帰っちゃうよ」
頬に添えられた手はそのままに、親指で優しく撫でると気持ちよさそうに目を瞑るAは猫みたいでたまらなく可愛い
『つれてかえっちゃうの？』
「うん。連れて帰って、首輪付けて飼っちゃおうかな」
『えへへ〜、わたし源さんのペットになる〜』
･････これは俺悪くないよな
連れて帰っていいよな？
「じゃあ一緒にうち帰る？」
『かえる〜！』
――――――――――――――――
――――――――――――
―――――･･･
ズルいのは分かってるよ
酔っぱらった彼女を家に連れ込むなんて相当ズルい
でも酔ったAも悪い
前回も家に連れ込まれてるのに同じ事して、持ち帰って下さいって言ってるようなもんじゃん
「A、お水飲む？」
『ん―････飲む････』
家に着いて、ソファに座らせるとぐでっと倒れ込んだAにお水を渡すと、ゆっくり起き上がって水を飲んだ
ゴクリと喉を動かしながら水を飲むAの口から、ツーっと水が零れたのを見て思わず反応してしまいそうになった
『あ―････飲みすぎたぁ････』
さっきよりは酔いが冷めてきたのか、ボーっとしながらも辺りを見渡していた
「もう寝る？」
『ん―････でも帰らなきゃ････』
前回の事があったせいか、少し冷静になってきた頭が帰宅を促している様だ
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 319人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
由羽 - 更新ありがとうございます！あ 今後の展開が気になってソワソワしちゃいます笑これからも楽しみにしています！ (2021年3月10日 1時) (
レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
凛志(プロフ) - お久しぶりです!相変わらずの元カノ出現でヒヤッとさせられますね!どうか元カノには靡かないでくれと思いながら読んでます☆展開が読めないのでどうなるのかワクワクします! (2021年3月8日 16時) (レス) id: ec5bdddeb6 (このIDを非表示/違反報告)
由羽 - ドキドキというか、ヒヤヒヤしました笑次の展開が気になります…！！ (2021年2月12日 17時) (レス) id: 7535220b5c (このIDを非表示/違反報告)
狐con(プロフ) - 凛志さん» はじめまして(^^)今回ちょっと気弱だった源さんは元カノの件をどうするのか、楽しんでもらえるように頑張ります！ (2021年1月17日 22時) (レス) id: e05a09e97f (このIDを非表示/違反報告)
凛志(プロフ) - はじめまして(*^^*)読んでいてお話の中にどんどん引き込まれて行きます！元カノ出現でこれからどうなっていくのか凄く気になりますね！修羅場チックな感じになるのかなとか勝手に思ってます(笑)(^-^) (2021年1月13日 18時) (レス) id: 2c086eeb21 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：狐 | 作成日時：2020年8月28日 13時
