蜘蛛女...2

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―志摩 side









「てめぇがドジったせいだろうが!!!!!!」









倉庫へ入った足音を確認してすぐに中から怒鳴り声が聞こえ、そちらに耳を傾けながらも箱の前からの気配にも意識を集中させるとそこから話し声が鮮明に聞こえた









「あーぁあ。あいつ終わりだな」




「警察に声かけられて逃げてきたんすよね」




「あぁ、所詮あいつはエトリさんにとってただの捨て駒だ」









箱の前で話す見張り役と思われる2人の口から出た名前を聞いた瞬間、表情は見えないものの一瞬体に力が入ったAに志摩は底知れぬ違和感を感じ、腰に回していた手を微かに引き寄せた









そこへ二人のイヤホンから聞き馴染みのある丁寧な口調が聞こえる









〈志摩さん椎名さん 無事ですか〉









周囲に見当たらない404の二人の現況を問う九重の声は聞こえるものの、箱の前に見張りが居る為声を出せないでいた









―401 side









陣「ダメだ、こっちには見当たらねぇ」


九「車の出入りはないですが敷地が広くて入り組んでいますね･･･」









先発隊の404の姿を探すが建物やコンテナ、重機がいくつもありなかなか合流する事ができずにいる時









〈 ―･･･ｺﾝｺﾝ 〉









二人のイヤホンに微かなノック音が聞こえピタッと一瞬動きを止める









陣「こりゃあ話せる状況じゃなさそうだな、行くぞ」



九「はい」









先ほどの九重の問いかけに対しノックのみの反応、現時点で404の二人は声を出せる状況にない事を察した陣馬はすぐさま九重と走り出し捜索を再開する








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