蜘蛛女...2

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桔「見つかったって本当？」




糸巻が連絡をしてすぐに桔梗が分駐所へ駆けつけた








『はい。まずマキタで間違いないと思います。』



桔「貴方が優秀なのは知ってるけど、こんなに早く見つかるものなの？」


糸「恐らくマキタの罠かと･･･」


桔「罠？誘導してるって事？」


『はい、わざとバレるようなところにあの時と全く同じトラップを仕掛けています。


そして、トラップを突破すると


このメッセージが表示される』



タンッとキーを叩くと同時にモニターには文字が浮かび上がる









桔「“〇〇〇倉庫 1人で”」



糸「日時の指定が無いので、トラップを解除すると同時に犯人へ通知が行っていると思われます。」



桔「分かった。すぐに向かわせる」



『隊長。誰を向かわせるつもりですか？』



桔「･････貴方には行かせられない」



『でも犯人は私に恨みを持っている』



桔「だから行かせられない」



『マキタは頭がいい。普通に呼び出しただけとは思えません。犠牲者が出るかもしれない。』



桔「貴方が行ったらマキタの思う壺でしょ」



『アイツの目的は私。私が行けばアイツの隙を狙えます』



桔「････････危険すぎる」



『隊長。行かせて下さい。犯人も、他の人も、死なせませんから。』








桔「･････誰も死なせない、その中にはAも入ってるのよね？」




以前のような無茶をしないで欲しい。


そう強く願いながらAの目を見つめる桔梗の表情に


今までどれだけ心配をかけてしまったのかと少し胸が痛くなった









『勿論です。』






真っすぐに桔梗を見つめ、ハッキリと返したAに桔梗は口を開き、その後Aは分駐所を後にした









“必ず、帰ってきなさい”




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