蜘蛛女...2

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『糸巻さん』





糸巻の所へ向かった404は、急遽別の応援要請が入り一旦糸巻の件から離れる事になった為、替わりにAが糸巻の元を訪れた






糸「･･･椎名、本当にありがとう。怪我は無かった？」



『私は大丈夫です。腕はどうですか？』



糸「うん、本当にかすり傷だから大丈夫」



『糸巻さん･･･犯人に心当たりは･･･』




糸巻が関わった過去の事件を一通りピックアップしたAには予想はついていたし、糸巻もAなら分かっているだろうと確信していた






糸「････多分、3年前の」



『ハッカー集団“エス”』



糸「うん、椎名にも手伝ってもらったよね、確か」



『はい。』





4機捜に配属される前まではずっと1機捜の糸巻率いるスパイダー班に所属しており、スパイダー発足前もずっと糸巻と同じ部署に居た




だからこそ、Aには何故糸巻が狙われたかも分かる









――――･･･








―隊長室







桔「犯人の目星がついたって本当？」






『糸巻さんは、3年前にとある会員限定サイトのハッキングを行ったグループを特定しました。』



隊長へ当時の資料を渡すとAは続けて話す



『そのグループはサイトから個人情報を盗み出し、サイト管理人に金銭を要求し、従わない場合は個人情報を世界へバラまくと脅迫。このグループは当時大学生だった マキタ シンジ という男が主犯となり“エス”と名乗って裏社会で様々な情報ハッキングを請け負っていたようです。』




桔「それを糸巻が突き止め、グループは消滅･･･」



『それと同時に“エス”がサイト内に仕掛けたトラップを破壊。自分の実力に自信があったマキタは、トラップが破られた事を未だに根に持っていると思います。』



桔「自分のトラップを破った糸巻を恨んでるって事？」



『恐らく。実際にグループを特定したのは糸巻さんです。でもトラップを破壊したのは、私です』



桔「Aも関わってたの･･･!?」



『はい。本来狙われるべきは私です。マキタは私の存在を知らず、どこからか仕入れた情報でグループを壊滅させた原因である糸巻さんがトラップも破壊したと思っているはず。』



桔「･････そう････」









『隊長。マキタを炙り出させて下さい』







桔「･････危険だわ」




『隊長が作ってくれたスパイダーの一員として、必ずマキタを誘き出します』





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