蜘蛛女...2

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『･････へ？』









「あっ！いや、また、作ってもらえると･･･嬉しいというか･･･」







意図せぬところでとんでもない事を口走ってしまった志摩は、普段の冷静さを保てず小声になっていく









『････志摩さんって、そういう戦略で懐に入るタイプですか？』




「････え？」









水道を停めて手を拭きながら尋ねたAの質問を、志摩は理解できずにいた









『志摩さんは優秀だから、それが戦略なのか無意識なのか･･･分かりにくいんですよね』





「･････どういう事だ･･･？」









『昨日、言ってましたよ。









俺はお前が好きなんだ、って。』









・・・・・・









「･･････は！？っえ？？」









『あんな真っすぐに目を見て、お前が好きだ。なんて言ったら、普通の女性は信用しちゃいますよ』









驚きでパニックになる志摩を見て、Aは一瞬少し悲しそうに笑った









そんなAの姿に、今きちんと伝えないといけない気がした









「･････酔ってる時に言うつもりは無かったんだ････。








本当は、もっとちゃんとしたタイミングでちゃんと言おうと思ってた。









俺はAが好きだ。」









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しばしの沈黙の後、Aが優しく微笑んだ









『･････ふふっ、、、私も･･･です』






はにかみながらそう言ったAの髪を無意識にそっと撫でる









「･････本当に････？」









『････はい････』









「･･････そうか････････」









お互いに恥ずかしくなり、なんとも言えない空気が漂う中









志摩がAの腕を引き寄せ、そっと抱きしめた









「････大事にする。」









『･････私も、、大事にします』









いつから好きだったかなんて分からない





気付けば隣にいて、気付けば目で追っていた









2人はお互いの存在を確かめるようにしっかりと抱きしめ合いながら、幸せを噛み締めた









この幸せが続くと信じて









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