蜘蛛女...2

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―――･･･




「じゃ、お疲れ」

『お疲れさまです！』



仕事を終え、カンッとグラスをぶつけて乾杯をする






『ん―･･･ウマっ』






24時間勤務を終え、お互い睡眠を取って再び夜に集合


明日は2人共休みで、Aは完全にオフモードらしく普段とは雰囲気が違った







「眼鏡、してないんだな」



いつもと大きく違う点を思わず声に出してしまう








『あぁ、あれはスイッチみたいな物で･･･』


「スイッチ？」


『仕事モードというか、まぁパソコンするからってのもあるんですけど』


「バディを組んでた時もしてたな」


『現場出るから邪魔かなー？とは思ったんですけど何かちょっと･･･』


「ちょっと？」


『恥ずかしいというか･･･何というか･･･』


「恥ずかしい･･･？」




思ってもいなかった答えに思わず聞き返すと、Aの顔がだんだん赤くなってきた




『いや、何というか･･･私元々人と目を見て話すの苦手で････直接見るよりレンズが間にあるとまだマシというか････』



「･･････そうだったのか」



『笑うの我慢してるの分かってますからね！』





思いもしなかった彼女の一面に笑いがこみ上げてきた









「なら、今外してきてるって事は目を見て話せるって事だな」


『あ、いや、そういう訳では････』




恥ずかしがるAが可愛くて、テーブルに肘を付きじっと目を見つめてみた









『あの････ちょっと、やめてください』



「ん？何が？」



『志摩さんって結構性格悪いですね』



「褒め言葉として受け取っておくよ」




無言で見つめる俺から目を逸らしながらビールを飲み続けるA









この日は、久しぶりに楽しく酒を飲めた気がする









――――――――――――

――――――――

―――･･･









「････いってぇ････」





いつの間にか寝てしまっていた様で



目が覚めると少し頭痛がした









身体を起こしてボーっと辺りを見回す








「･････ここどこだ･･･」








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