蜘蛛女...2

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モニターには数十台の監視カメラ映像が映し出されており、この時点で犯人は完全にAの守備範囲内









映像には、自転車で小学生の元へたどり着いた志摩の姿、そして志摩の数メートル手前で横道へと逸れた犯人とそれを追いかける伊吹









カメラ映像に気を取られていると

別モニターに糸巻からファイルが届く









Aの見つめる先には、犯人の持つ凶器の購入履歴、そして防カメから切り取った犯人の顔写真









『･････こいつは･･･』









“っだ―!!クソッ!!危ねぇだろうが!!!”






無線から聞こえる伊吹の声に反応してすぐさま防カメに視線を移すと、ナイフを構える犯人の前に伊吹、自転車で追いついた志摩の姿








『志摩さん、伊吹さん。ナイフを2本購入した履歴があるので、もう1本隠し持っている可能性が高いです。



それと･････



犯人は格闘技経験者です。十分注意してください』









Aの声を聞くと2人は同時に腰から警棒を取り出し、勢いよく伸ばして構えた



“分かった”


“しゃーねぇ･･･手加減なしだ”









2人の声を聞いたAはすぐさま本部に無線を繋ぐ





『4機捜から1機捜本部 逃走中の犯人は〇〇通り裏手路地にてナイフを持って現場の刑事と対峙中 404が対応にあたっている



犯人の名前は ササクラ ナオキ。格闘技経験者。現在ナイフを2本所持している可能性あり』








“―1機捜 了解”









ここから先は、現場の2人に任せるしかない････



防カメに気を配りながらも解析に意識を集中する









その時のAは何故か、2人なら大丈夫だと強く思えた









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