短・中 編２

四宮春樹と格好いい彼女３ ページ33

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鴻「Aちゃんは賢ちゃんの･･･ライブハウスのマネージャーの妹なんです」



小「あ〜！成程」



鴻「それで仲良くなって、一度四宮を誘って皆でご飯に行ったらいつの間にか････ね？」



「余計な事まで言わなくていい」







嬉しそうに話す鴻鳥に気恥ずかしさを覚えた四宮は、視線を戻して手を動かし仕事に戻った





―――――･･･




あれから15分ほど経過した頃、再び聞き馴染みのある声が廊下から聞こえ、鴻鳥と小松が笑顔でカウンターの外へと出た




四宮は立ち上がらず、目の前で交わされる会話に耳を傾ける









『ご協力ありがとうございました。聴取を終えたので我々はこれで失礼します。被害者女性のケア、よろしくお願い致します』




小「ご苦労様でした。犯人は捕まりそうですか？」




「今現場付近を警戒しているので、恐らく時間の問題かと」





Aと一緒に居たバディである男性刑事が、優しい笑顔でそう告げた時無線に何やら連絡が入ったようで、Aがそちらの音声に集中する仕草をとる



その直後、無線のマイクと思われる部分に話し始めた





『機捜403から404宛て 被害者証言の特徴と一致しています。応援向かいます』




そう告げ、相棒に目配せをした後一礼して二人は足早に去って行った









小「くぅ〜！カッコイイね―！」


鴻「Aはしっかり者ですからねぇ」


小「そうなの？」


鴻「僕よく怒られちゃいます」


小「へぇ〜！ひょっとして四宮先生も尻に敷かれちゃってたりするの？」


鴻「2人共クールだから想像つかないなぁ･･･」






「･･･サクラがアイツの抜けた姿は知る必要ない」




それだけ言って廊下を歩いて行った四宮を見ながら2人は呟く








鴻「四宮の前では抜けてるんだ･･･意外〜」


小「彼女の別の一面は自分以外に見せたくないって事だよね」


鴻「ふふっ、上手くいってるみたいで良かったです」


小「全然喋ってなかったし冷めてるのかと思ったけどアツアツじゃん」









――――・・・







A春樹の白衣姿見れたから、残りの仕事も何とか頑張れそう!


.俺も刑事のAが見れて嬉しかった。明日帰ったらハグしてやるから頑張れ。


Aやった!!速攻仕事終わらせて帰るね!






屋上で、愛しい彼女からのLINEに頬が緩んだ四宮を見た者は誰も居ない




彼女には甘い四宮の話はまた今度



END
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