短・中 編２

主人公が犬になるお話８ ページ13

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伊「あ、居た」


志「ここに居たのか」



2人は寝室のベットの上で丸まって眠るAを見つけホッとする






伊「このまま寝かせといてあげよっか」


志「あぁ。」





もしAが起きた時に扉を開けれないと困る為、扉を少しだけ開けたまま2人はそっと部屋を後にする









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――――――――――

――――･･･








志「･････ん、、、」


伊「･････えっ、」






ラグの上に並んで雑魚寝をしていた2人は、まだ空が薄暗い明け方に揃って何かに触れた感覚があり目を覚ました


寝起きのいい伊吹と少し寝起きの悪い志摩は対極的な目覚め方だったが、どこか慌てた伊吹の声に志摩もだんだんと頭が起き始める






伊「ちょっ、え･･･」


志「････これはヤバイな」









いつの間にか向かい合うように寝ていた2人の間にはいつもの姿に戻ったA








当然、この展開的にAは









裸 である。








志「とりあえず見るなよ、伊吹」



伊「見るなって言ったってさぁ･･･俺の手がAちゃんの腰にあんだけど！」



志「何考えてんだよお前！」



伊「違うって！起きたらもうここに手があったの！てか志摩だってAちゃんに抱き着かれてんじゃん！羨ましい！」



志「とっ、とりあえず･･･前みたいに、そっと慎重に離れよう」



伊「分かった････」







必死に声を殺しながら相談して、慎重に脱出を試みる2人だったが

Aの身体を見ないようにしながら且つ起こさないようにそっと離れるのは至難の業で、前回の倍程時間を要した









―――――――･･･






伊「ふぅ･････何とか抜け出せたけど･･･どうする？」




脱出した後すぐ、Aにブランケットを掛けてひとまず視線問題は回避したものの、ここからの行動が運命を左右する




志「仮に俺たちが黙って帰ったとしても、目覚めたAは自分が裸な状況から俺たちに裸を見られたとすぐに察しは付くだろうな。」



伊「かと言って起きて俺達が居ても気まずいよね････俺は嬉しいけど」



志「俺たちは何も知らない、全部Aの夢だった。ってするしかないんじゃないか？」



伊「･･･信じるかな？」



志「俺たちがボロを出さなきゃな」




伊「正直に言うか、隠すか････」






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