ヤキモチ？ ページ37
_
『おかえり〜、ご飯あるよ』
「あ、本当だいい匂い。ありがと」
優太くんのお家に住まわせてもらって３日目。
撮影も生配信もできないし、動画投稿は既に作ってあるストックをアップするだけだから特にやることがなくて、「職業家事手伝い」みたいになってる。
優太くんは、普段は事務所に篭って編集してることが多いのに、私が居座り始めてからはお仕事が終わったらすぐに家に帰ってきてくれる。優しい。
「ちょっと先シャワー浴びてくるわ」って浴室へ向かった間に、今日の夕飯の生姜焼きを味見して、最終チェック。優太くん生姜焼き好きって言ってた、確か。
好物のお味噌汁も忘れずに温め始めて、味噌を溶かして最終仕上げをする。あとは作り置きの漬物や付け合わせの千切りキャベツを用意して、よし完成！というところでタイミングよく優太くんのご帰還。
「おー生姜焼き？美味そう」
『うん、お味噌汁は、今日はお豆腐とわかめだよ』
「っしゃ〜、帰ってきて美味いメシあるのすごい嬉しいわ」
家に置いてもらって迷惑をかけているのに、こうして喜んでくれると少し気持ちが楽になる。
食費を出させてほしいと言っても受け取ってくれないところが難点だけど。
「てかさっき、急に電話してごめんね」
『……あぁ、企画の？全然大丈夫だよ、暇しとったけん』
「眠そうな声だったけど」
『全然、めっちゃピンピンしとった』
急にやまとくんから電話がかかってきて驚いた。優太くんに何かあったのかと思ったけど、ただの企画だったということで安心した。
「で、彪雅と付き合いたいんだっけ」
優太くんが白いご飯を口に運びながら、そう言った。なんかちょっと睨んでる？
『誰か選ぶんやったら、ひゅうがくんかなって』
「背高くて優しい人が好きなんだもんなー」
『まぁ、それは…そうやもん』
「俺も結構甘やかしてると思うんだけど、まだ足りなかった？」
優太くんの瞳が私をしっかり捉えて離さない。
そりゃ、確かに甘やかしてもらっとる自覚がないわけやない。けど……
『優太くんって答えた方が良かったん？』
そう尋ねると、優太くんはお味噌汁を一口飲んで、大袈裟にため息をついた。
「聞くかねぇ、そーいう事を」
聞くやろ。
『優太くんって答えたら、マジっぽすぎるかなって思って』
「……え？」
『本音は優太くんに決まっとるやん。けど、一緒に住んどるし、ちょっとマジすぎるかなって』
優太くんは目を丸くして、口をポカーンと開けて驚いた様子。
_
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1871人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
まいど！(プロフ) - rryさん» コメントありがとうございます♡更新頑張ります♡ (2021年11月19日 17時) (
レス) @page45 id: 54b71304ec (このIDを非表示/違反報告)
rry - ゆたくん推しです、作者さんもこの作品も最高です！これからも作者さんのペースで頑張ってください！！ (2021年11月18日 22時) (レス) @page45 id: 7243f08c85 (このIDを非表示/違反報告)
まいど！(プロフ) - めめさん» とっても嬉しいコメントありがとうございます…泣♡ひゅうがくんとももう少し絡められるように頑張りますね！！毎日のお楽しみを沢山提供できるように更新頑張りますので引き続き楽しんでくださったら嬉しいです♡ (2021年11月17日 21時) (レス) id: 54b71304ec (このIDを非表示/違反報告)
めめ(プロフ) - ひゅうがくん推しでしたが、俄然ゆうたくん推しになってます！更新楽しみにしてます！！毎日の楽しみがYouTubeとこの更新です！笑 (2021年11月17日 21時) (レス) @page38 id: 2d1f4b7547 (このIDを非表示/違反報告)
碧(プロフ) - 葵さん» 嬉しいですー♡温かいコメントありがとうございます！優太くんの沼は一度ハマったら抜け出せませんよね…♡ (2021年11月13日 11時) (レス) id: 54b71304ec (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：まいど！
| 作成日時：2021年11月10日 23時
