キミのトリコ！２

・ ページ4

_


ゆうた「ということでね、僕が今日Aちゃんとの制服デート権を獲得したのでとりあえず竹下通りに入ってみたんですけど、あ、手繋ぐよ？」

『うん』

〈羨ましいなゆうた〉

ゆうた「マジで制服デート１回もしたことないの？」

『うん、１回もない』

ゆうた「高校時代は彼氏とかいなかったってこと？」

『いや、高３の時はおったんやけど、受験やからデートとかしとる暇なくて・・・大学入ったら別れちゃったし』

ゆうた「でもまだ全然似合うね制服」

『まだいける？』

ゆうた「まあ現役って言われたら嘘だなとは思うけど」

『思うんかい』

ゆうた「いやいや(笑)でもマジで可愛いっていうか、なんか逆に良いわ、本当なら着ないはずの人が制服着てるの」

〈男ならこれわかるよな？〉


ゆうた「何か食べたいものある？」

『え〜なんやろう、竹下通り初めて来たけん何があるのか全くわからん』

ゆうた「え、初めてなの？」

『うん、制服デートも竹下通りも初めてやな』

ゆうた「初めて尽くしやん今日」

『だねぇ、プリクラも男の子と撮ったことないし』

ゆうた「え、マジで？」

〈ジイジ嬉しそうな顔すんな〉


ゆうた「じゃあせっかく初めて来たんだし食べ歩きじゃなくてどっか店入ろっか。なんか結構ジャンキーなやつとか好きだったよね？」

『うん！だいすき！』

ゆうた「っ・・・」

〈デュフんな〉


〜おしゃれなハンバーガー屋さんへ〜


ゆうた「どうする？お腹空いてる？」

『普通くらい』

ゆうた「普通くらいってどんくらいよ」

『……普通くらい』

〈可愛い〉


ゆうた「じゃあ普通にセット二つ頼む？」

『ポテトめっちゃ多いな、アメリカサイズ？』

ゆうた「ポテト半分こするか」

『いいの？』

ゆうた「全然いいよ」

『じゃあそうしたい！私アボカドハンバーガーがいい、飲み物は〜ビール飲みたいけど〜お仕事やから…』

ゆうた「我慢できる？(笑)」

『する…アイスコーヒーにする』

ゆうた「俺はこれにしよっかな」


〜注文中〜


ゆうた「高校の時はセーラー服だったんだっけ？」

『そう！やけんネクタイめっちゃ違和感ある』

ゆうた「セーラー服も良い…あ、ありがとうございます」

〈料理到着〉


『美味しそう！ポテト細いやつやな、私こっち派』

ゆうた「お、俺もこっち派」

『でも平たくてギザギザのも好き』

ゆうた「俺もあれめっちゃ好き(笑)」

『気合うなぁ、結婚する？』

ゆうた「っ…！」

〈Aちゃん罪な子です〉


_

・→←・

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す