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もうAちゃんのアパートは目の前だ。途中何度か振り返って見たけど誰もいなかった。
「…優しいね」
突然の褒め言葉に、ん？と首を傾げる。
「だからモテるんだね」
にこやかに笑って、いいなーって続けた。
「…いいな？」
「ん？ベッキョンの好きな人」
「へ？」
「前も言ったけど、ベッキョンに想われる人ってすごく幸せだよね」
だったら今、俺がAちゃんに好きって伝えたらAちゃんは幸せになる？
好きだって言えば、Aちゃんは
「…え？」
階段を先に登っていたAちゃんの足が止まった。ぐるぐるとここでどうすべきかと選択を考えていた俺は慌てて止まった。
「どうした？」
動こうとしないAちゃんの腰をつつく。一歩、足が下がったのを見て嫌な予感がした。家を目の前にして、一歩下がるなんてあり得ない。
「Aどこ行ってたんだよ」
俺たち以外の声が聞こえて、俺の体にも恐怖が走る。この気持ちが悪い声は、昨日聞いた。
「帰りが遅いから心配したよ。開けて？」
もう一歩、下がってきたAちゃんは足を踏み外してバランスを崩し、倒れ込んできた。突然のことに、支えても自分自身のバランスが保てず後ろに二人で転がった。
「いっ…」
高くないとは言え、ガツンと腰を打って痛みが走る。俺の上にいるAちゃんの体は震えていた。
「Aちゃん。俺がいるから大丈夫」
痛みに耐えながら、Aちゃんの体を抱き締める。階段の上から、こちらを見下ろしてくるあの男。眼鏡の下の目は氷のようだ。
「だから何でお前がいるんだよ」
「こっちのセリフ…」
起き上がり、Aちゃんを後ろに隠した。
男は一段一段と階段を下りてくる。
「近づくな」
そう言っても聞きやしない。
「A〜、こっちおいで…」
「近づくなっていってんだろ変態が！」
あと３段。Aちゃんを振り返ると、固まったまま。
「呼んで！ケーサツ！」
はっとしたAちゃん。
それと同時に頭に衝撃が走る。
「っ！ベッキョン！！」
…イテェなクソ。
「俺たちの仲を引き裂こうとする奴は死ぬ運命なんだよ」
相変わらず気持ち悪いこと言ってんな。
ぐらんぐらんとする視界。ここで屈してたまるかよ。
このクソヤローは自分が殴られることに慣れてないって知ってる。
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りんご(プロフ) - 正しい…から引き続きこちらも再度読み返ししました^^*やっぱり面白かったぁーー！！^^* (2019年9月26日 23時) (
レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - arikuiisexoxoさん» お返事遅くてすみません(T-T)最後までありがとうございました〜！ベクが甘めなだけに塩女子でしたね笑 わぁ…もっとミンソク出せばよかった…(´・ω・`)てか面白そうですね、その番外編！どこで読めますか？笑 私なりに書いてみますね！ありがとうございます^^！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» お返事遅くなってしまってすみません(ToT)最後までありがとうございました！！シオンさまが惜しみ無くそんな言葉をかけてくださるのでもうわたし天才になった気分です(*^O^*)笑 わたしこそしあわせです！ありがとうございました！ (2018年5月18日 20時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
arikuiisexoxo(プロフ) - 最後まですごく面白かったです~塩な主人公ちゃん好きですw たまに出てくるミンソク先輩が好きです(やっぱりしうぺん笑) 番外編でシウミンを預かるベクカップル見たいのと、シウミンがベクめっちゃ好きですそれにヤキモチやくミンソクみたいです。 (2018年5月8日 7時) (レス) id: e6ce84a282 (このIDを非表示/違反報告)
シオン(プロフ) - お疲れさまでした！やっぱり天才さまですねしあわせです (2018年5月7日 22時) (レス) id: ad21636354 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2018年4月2日 20時
