完璧じゃない男たち

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第4話


　性にだらしないことは分かってるのにどうして惹かれるのか。その理由はぼやっとしていてわからなかったけど今は理由にかかっていた霧が晴れていく。


　愛されている、そう思ってしまうくらいに優しい。体を撫でる手つきも、唇にキスをするときも、ただひたすら腰を振っているときだって勘違いしてしまうほどに甘い。ああ、この人はこうやって女の子をダメにしていくんだな。自分に酔わす方法をちゃんと知っている。



今日も当たり前のように快感を追い求めている。もちろんレイ君だけじゃなく私も気持ちよさを感じてるからとても幸せな時間だなって、こんなふしだらな関係でさえも気にならない。



家に入った途端、玄関先だというのにも関わらず強めにキスをされる。何度も何度も、角度を変えて間を埋める。首に腕を回すとそのまま抱き抱えられ、レイ君の腰に足を巻き付けた。


「Aちゃん…どうしたの？積極的だね」
「レイ君こそ、こんなとこで」
「あぁ〜、ベッドまで我慢できないかもなぁ」


　抱っこの状態で、部屋まで行くとそのままベッドに雪崩れ込む。


「我慢できたね」
「ん、でももう無理」


　熱っぽい息を吐き、私の服を脱がしていく。でも自分本意の荒々しい感じではなく、ゆっくりと扇情的に剥いでいく。途中で髪を掬われキスでもされてみてよ。感情が高ぶらない女なんているんですか？裁判長。

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