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第3話
家で食べる料理はとても美味しい。でも今食べてる簡単な家庭料理はそれとは違って永遠に食べていられるようなそんな気さえする。
「美味しい〜」
「……」
お酒も勝手に進むし、周りがうるさくて自然と楽しい気持ちになる。隣でサラリーマンの団体が急に大声を上げて笑うとビックリしたけど、今では何故か一緒に笑ってしまう。ずっと笑っててほっぺたが痛い。
セフンはあまり話さずに少し食べて少し飲んで、頬杖ついてこちらを観察している。
「これ、食べてもいい？」
美味しくて仕方がない小さな餃子は残り１個。今私はちょうど半分食べたから残りはセフンのだ。でもなかなか箸をつけないから、少しだけ期待して聞いてみる。
「…これ好き？」
「うん！」
「いいよ、Aが食べて」
「やったぁ〜ありがとう！」
「……うん」
セフンのタメ口にはもう慣れた。
パクっと一口で食べる。少し冷めても美味しい。どうやって作ってるのかしら。食事係に頼んで同じもの作ってもらえないかな。あっ、写真撮るの忘れてた。
「もう１回、これ頼んじゃダメ？」
「そんなに気に入ったんだ」
「うん…」
「でももう帰らないと。許可貰ってるのは８時まで」
「え…」
「さ、行きますよ」
もう？まだ居たい。でもスーツの襟をピンと引っ張って立ち上がったセフンは容赦なく、私が立ち上がるのを無言で真顔で待っている。さっきまで目を弓のようにして微笑んでたのに。
「あれっもう帰るの？」
渋々立ち上がったら、隣で笑ってたサラリーマンのおじさんが話しかけてきた。顔が真っ赤で目が充血してる。その姿に思わず笑いがでた。
「帰りたく」
ないって答えようとしたらサッと目の前に入り込んできたのは大きな背中。
「んな睨むなよ〜取ったりしねぇよ」
シッシッて手で払う仕草をして、おじさんは団体の中に戻っていった。セフンはすぐに私を振り返り、通る場所を開けた。セフンの体で見えないけれどおじさんにぺこりと頭を下げお店の外に出る。ひんやりした夜風がとても気持ちよかった。
「迎えを呼んであります」
「電車で帰りたい」
「わがままを聞けるのはここまでです」
「…つまんない」
「…来ました。お嬢様どうぞ」
お店の前にピタリとついた黒塗りの車。ドアを開けてこちらを見ているセフンは、いかにも立派なボディーガード。切り替えが早い。
あんなに戸惑ったのに、Aって呼ばれなくなったことを寂しく感じた。
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こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン！コメントありがとうございますー！わーん( ；∀；)嬉しさ爆発です！！続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω｀*)やる気出ました！ありがとうございます！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです！きゅんきゅんがとまりません( ；__；)また続編よみたいです、、！ (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして！めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！！そんな風に思っていただけるなんて感無量です！いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で！ (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして！すごく好きなお話です！！セフン との話長編で読みたいです！！！！！ (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです！！ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
