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最終話
控えめにノックをして扉を開けると、こちらには気付かずひたすら机に資料を並べていくチャニョルがいた。見たところ一人のようだけど、声をかけるタイミングを見失っていた。ここまできたのに声をかけるところまで勇気が持たなかった。
そのまま私に気付かずプロジェクターの設定をし始めたので、思い切って会議室の明かりを消した。
「あれっ？…え？」
「チャニョル」
「あ…A…」
やっと私に気付いてこっちを見た。
「…電気つけて」
そして、こっちに向かって歩いてくる。私は言われたことを無視してチャニョルの方へ近づいた。そして対峙したとき、思いっきり頭を下げた。
「他の女の子のところへ行かないでください」
「え…」
「てか、行くな。行かせない」
「えぇっ！A…」
急なことに慌てふためくチャニョルは、私の顔を手で優しく包んで上にあげた。プロジェクターの光だけの会議室はとても暗いのに、チャニョルの大きな目はキラキラと輝いていた。
「ちょっと…え？なんでここに？」
「チャニョル、この前は本当にごめんね」
「……ううん」
「酷いことしてごめん」
「俺のほうこそ、Aのこと何も考えてなかった。本当に本当にごめんなさい」
今度はチャニョルが頭を下げた。大きいハズなのに今目の前にいるチャニョルはとても小さく見える。チャニョルの頬を包んで上に向けると、ハッとして私の手を撫でた。
「つるつるだ」
「チャニョルがくれたハンドクリーム使ったの」
「やっぱり…効き目すごいね」
「うん、ありがとう」
うっとりした顔で、私の手を撫で続ける。でもその動きは止まって、きゅっと握られた。きゅるんとした目は私の心を大きく揺さぶる。
「A…」
「私のことを、褒めてくれたんだって聞いた」
「あっ…いやぁ…」
「嬉しいけど、なんで直接褒めてくれないの？」
「えっ？」
「私のことどう思ってる？」
一歩詰め寄ると、握られた手はそのままに、大きい目を丸くして一歩下がった。そしてふっと笑う。
「Aがただ冷たいだけだったら好きになってない。Aはすごく暖かくて優しいよ。だから好きになった。A以外には尽くさない。Aじゃなきゃ、何されてもいやだ」
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こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン！コメントありがとうございますー！わーん( ；∀；)嬉しさ爆発です！！続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω｀*)やる気出ました！ありがとうございます！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです！きゅんきゅんがとまりません( ；__；)また続編よみたいです、、！ (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして！めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！！そんな風に思っていただけるなんて感無量です！いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で！ (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして！すごく好きなお話です！！セフン との話長編で読みたいです！！！！！ (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです！！ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
