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第13話
外はもうすでに暗く、いつ雪が降ってきてもおかしくないほどの寒さで、一瞬にして体が冷える。とりあえず出たからこれから先のこともなにも予定してないしレイ君は宛にならないから道端で二人でただ立っていた。
「……寒いね」
「うん」
「Aちゃん、あのね」
「家行く？レイ君の家。するんでしょ？」
「違う、本当に今日は何もしない」
「………」
「ただAちゃんに会いたかった」
じっと、色気のある瞳で見つめられてそう言われちゃ嫌でもドキドキしてしまう。でもレイ君の「会いたい」はもうすでに聞き飽きている。言われる度にきゅんとして、バカみたいにホイホイ会いに行っては愛されてるんじゃないかって勘違いして。もう私もそんなのは嫌だ。
「で？」
「…え？」
「じゃあどうするの？今から」
「あ、えっと…ご飯でも食べよっか」
イライラする私を、ふわっと笑って諭す。夜ご飯を食べるところなんて腐るほどあるこの街で、どこがいいかと探してくれるけど、こんなにキンキンに冷えてる私の手を繋ぐこともなかった。本当にこの男は女の子とのデートを知らないんだな。
「レイ君ってさぁ」
こことかどう？ってお店を指差して私を振り返ったとき、提案を無視して問いかける。キョトンとするレイ君の顔はこんなときでもかっこよくて悔しい。
「残念だね」
「……えっと、それって褒めて…ないよね？」
「ない」
「そっか。残念か…」
「カッコよくて優しいのは、寝るときだけだね」
「………Aちゃん、何」
「なんで私」
こんな恋してしまったんだろう。
「……そうだ、ご飯の前に行きたいところがある」
「…え、どこ？」
「駅前の公園で、イルミネーション始まってるんだって。行かない？」
八つ当たりみたいなことして、酷いことをいったのにレイ君はけろっとしてて、またも私の意見を聞かずにくるりと進行方向を変えて歩き出した。立ち止まってる私を手招きして呼び寄せる。そのまま手を差し出してくれれば握るのに、やっぱりそれはポケットの中に入っていった。
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こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン！コメントありがとうございますー！わーん( ；∀；)嬉しさ爆発です！！続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω｀*)やる気出ました！ありがとうございます！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです！きゅんきゅんがとまりません( ；__；)また続編よみたいです、、！ (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして！めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！！そんな風に思っていただけるなんて感無量です！いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で！ (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして！すごく好きなお話です！！セフン との話長編で読みたいです！！！！！ (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです！！ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
