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第2話
大学はとても楽しい。周りを気にせず振る舞えるし、友達も少なくはないと思う。あまりの過保護さに、家から１人で出ることを簡単には許してもらえない分大学では１人を実感できる。金があろうがなかろうがここではみんな平等だと思っていた。
「今日どこ行こっかー」
何人グループか把握してないけどいつもいるグループの１人がスマホを扱いながらみんなに問いかけ、そこからワイワイ話が進んでいた。SNSのみんなの投稿に無条件にいいねを押していた私は遅れて反応する。
「どこか行くの？」
「あ…えっと…Aも一緒に行く？」
「え！うん、行きたいな」
「A…居酒屋いったことある？」
「ていうか外食オーケーなの？」
「…５人で今予約しちゃった…」
今みる限りここには私を含めて６人。そして話を聞く限り私以外の５人で今から居酒屋に行くみたい。大学は楽しいけどこういうときどうしたらいいかわからない。そしてどうしたらいいかわからないことがよくある。
「急だったし、また今度いこ！」
「え…あ、うん。楽しみ」
「ちゃんと外出許可貰っててね」
私は秘密にしていたハズなのにいつの間にか知れ渡っている家柄。誘われてもなかなか行けない外食の誘い。いつしかこうやって頭数にも入れてもらえなくなった。
いいんだ、別に。
校門を出ると、見慣れたスーツ姿が真っ直ぐ立って私を待っている。道行く人が不思議そうに見つめているのにセフンは私から視線を一切逸らさない。近づくと浅く頭を下げた。
「おかえりなさいませ」
「うん…」
「…どうかなさいましたか」
「ううん…なんでもない」
「明らかに元気がないようですけど…」
そりゃ落ち込むでしょ。誘われないんだよ。暗い気持ちで歩く私の後ろを静かについてくる。駅についたとき、ピタリと歩みを止めた私の横に並んだ。
「…お嬢様？」
「私…居酒屋に行きたい」
「え、居酒屋ですか？お酒ならお部屋で」
「居酒屋に行ってみたいの」
「ですが…」
「お願い、一緒に行ってくれない？」
居酒屋、行ったことないから。
セフンはどこかへ電話して、スマホをポケットに閉まった。そしてふぅっと短く息を吐いて私を見下ろした。その目は呆れているような。反対に私の目はキラキラと輝く。
「店はどこがいいですか？」
「店？…居酒屋」
「居酒屋にも色々あって…」
「セフンがいつも行ってるとこでいい」
「俺がいつも行ってるとこ…ですか」
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こむ(プロフ) - ひなさん» 遅くなってスミマセン！コメントありがとうございますー！わーん( ；∀；)嬉しさ爆発です！！続編できるの、時間がかかるかもしれないですが…(*´ω｀*)やる気出ました！ありがとうございます！ (2018年1月21日 14時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ひな(プロフ) - 執事セフンたまんないです！きゅんきゅんがとまりません( ；__；)また続編よみたいです、、！ (2018年1月14日 2時) (レス) id: c290ea6bde (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» はじめまして！めっちゃ嬉しいお言葉ありがとうございます！！そんな風に思っていただけるなんて感無量です！いつかお答えできるように進展させようと思います、脳内で！ (2017年12月17日 23時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ジュンミ(プロフ) - はじめまして！すごく好きなお話です！！セフン との話長編で読みたいです！！！！！ (2017年12月11日 0時) (レス) id: 02379d08bf (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» ありがとうございます！そのお言葉をいただけることがもうスーパー嬉しいです！！ (2017年12月10日 1時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2017年11月21日 0時
