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でもそんなの酷くない？先生と生徒だからって色々飲み込んで、卒業したら開放されると期待してずっと耐えてきたのに！意味分かんない。
「あ、ちが…ちょっと、一回全部食わせて？せっかくなのに冷めてきた」
「ひどいー…ひどい！」
「待てって」
「早く食べて！」
先程とは打って変わってかき込むようにご飯を平らげていく。ご飯粒ひとつ残さず、いつも通りきれいに食べ終わると、まだもぐもぐさせながら伝票を持ってレジへ向かっていった。
「A会計して」
その後ろを無言でついていき、ぴったりのお金を貰ってドロアにしまう。先生は一度席に戻ってお茶で口の中を流すと、お父さんに『ちょっとAちゃん借りてもいいですか？』と許可を取っていた。
「うるさいから持ってってくれ」
「はは、じゃあ遠慮なく。A外行こ」
「……うん」
サロンを雑に畳んでレジの棚に押し込み、大きながに股で外へ出ていく先生の後ろを小走りでついて行った。
お店のドアを後ろ手で閉め、改めて二人きりになったことでさっきまでの勢いが死に、途端にしおらしくなった私の手を自然に取ると、行き先も言わないまましばらく連れて歩くチャニョル先生。先生が私の手を繋いで歩いてくれてる。頭がおかしくなりそう。
「ど、どこに行ってるのこれ」
さすがに気になって聞いてみたら、歩く速度がゆっくりになって、やがて小綺麗なコンクリートのアパートの前に止まった。
「とりあえずここ」
「え？」
「俺が住んでるアパートね」
「えっ！？」
めちゃくちゃ近い。振り返ったらお店が見えるって程ではないけど、徒歩3分もかかってない気がする。ていうか、最初に言ってほしかった。何回か角を曲がったけど、どの角だったか覚えきれてない。
「絶対誰にも言うなよ」
こくこく頷き、アパートを見上げた。
やっと教えてくれた。やっとチャニョル先生のプライベートに触れさせてもらえた。嬉しい。
「近い…すぐ来れちゃう。部屋番号は？」
「それは秘密」
「え！なんで？」
「自制のため」
「自制？」
「あ…で、さっきの話の続きだけど」
はぐらかされた。
けどさっきの話の続きなら黙って聞くしかない。
「ちゃんと俺から言うまでもう少し待っててっていう意味」
思ってた意味とは違かった。だけど、全く違うわけでもない。どうせだったらもっと私が一瞬で納得するような理由を持ってきてほしい。ずっとおあずけされてたのに、またおあずけ？
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こむ(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！パスワードがかかった作品は公開終了となっており、お教えしておりません。すみません！ (2021年10月5日 20時) (
レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - そらぬこさん» 攻防のときから！長らくお付き合いくださりありがとうございます！このあとの話も更新しましたので、まだお付き合いいただけるようであれば、ぜひ読んでくださると嬉しいです！ありがとうございますー！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - omatsuさん» 遅くなってしまい申し訳ありません…。最高のひとことをありがとうございます！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - よーこさん» よーこさんありがとうございます！めちゃくちゃ遅くなってしまいすみません。あたたかいコメントに胸が熱くなりました；； (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ギョンちゃんさん» 大変遅くなってしまいましたが、こちらこそ読んでくださってありがとうございますー！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年10月16日 19時
