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「ねぇ待ってジョンインくんほんとかっこいいんだけど」
「やっば！」
そして隣からはよく知らない女子達がこそこそ話しているのが聞こえた。遠くから見ても確かにかっこいいけど、どうせならもっと近くで見たらいいのに。
「……Aちゃんポンポンは？」
「ん？」
「ポンポン！」
「あっ、忘れた」
キムジョンインに沸く女子を見ていたら、ユラちゃんがすごい大事なことに気が付いてくれた。ここに来るまで全然気づかなかった！
「急いで取ってくる！」
まだ時間はあるし走っていけば間に合うはず！静かになった校舎に走り、靴を脱ぎ捨てて階段を昇っていたところで、階段を降りようとしていたチャニョル先生と偶然出くわした。
「あっ、チャニョルせんせ！」
こんなの運命だ！
「……何してんの？もうすぐ始まるだろ」
でも先生は時計を見て眉を寄せる。
「ポンポン忘れちゃった……」
「…ポンポン？早く取ってこい」
ほら、って手で払われるようにして送り出された。もっと話したいけどここは素直に言うことを聞いて教室に走り、机の上でポツンと置いてけぼりにされていたポンポンを掴んで教室から出た。
すぐ先の角を曲がれば階段。急がなきゃ！って、意気込んで角を曲がったら、チャニョル先生がそこにいた。
「わっ！？」
多分さっき会ったときから動いてない。
「せんせーか……」
もしかして待っててくれたのかな？
「走ると危ないから歩け」
「う、うん」
ゆっくり階段を降り出す先生の、三段ほど後を同じ早さで降りていく。立っているジャージの襟や、広い肩幅を見ながら降りていると不意に振り向かれて足が止まる。
「いいじゃん」
「……えっ！？」
「衣装」
「い、衣装……衣装だけ…？」
「いや？」
「え……」
「全部」
「………」
好きな人との久しぶりの会話でそんな風に言われたら、心も体も派手に弾け飛んでしまう。真っ赤になった顔をポンポンで隠せば、低い笑い声が聞こえてきた。
「俺もお前と同じ高校生だったらなー」
その言葉にポンポンから顔を覗かせると、微笑みながら『早くしないと始まるよ』と手招きされた。横に並べば再び階段を降り始める。脱ぎ捨てた靴を集めて足をいれながらたまらず『せんせ』と話しかけた。
「んー？」
「先生がもし私と同じ高校生だったら？」
「ん？」
「同級生だったら……そのあとは？」
同級生だったらどうしたの？
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こむ(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！パスワードがかかった作品は公開終了となっており、お教えしておりません。すみません！ (2021年10月5日 20時) (
レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - そらぬこさん» 攻防のときから！長らくお付き合いくださりありがとうございます！このあとの話も更新しましたので、まだお付き合いいただけるようであれば、ぜひ読んでくださると嬉しいです！ありがとうございますー！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - omatsuさん» 遅くなってしまい申し訳ありません…。最高のひとことをありがとうございます！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - よーこさん» よーこさんありがとうございます！めちゃくちゃ遅くなってしまいすみません。あたたかいコメントに胸が熱くなりました；； (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ギョンちゃんさん» 大変遅くなってしまいましたが、こちらこそ読んでくださってありがとうございますー！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年10月16日 19時
