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ふあ、っと欠伸をしながら登校中の生徒に混ざって校門を潜る。今日は先生の誕生日だけど、物理の授業はないし昨日夜更かししちゃったから眠くてつまんなくて気分が乗らない。
冬の風が吹き始めた近頃、太ももがびっくりするくらい冷える。
教室についてすぐブランケットを広げ、足に巻き付けて机に伏した。
人がまだらな教室内は静かでよく眠れる。
本気で寝そうになったとき、後ろの席の椅子を引いた音がして『おはよ』と声を掛けられた。
昨日、結局遅い時間に帰ることになった。お腹がすいたって誰かが言い始めて、四人で近くのショッピングモールのフードコートでがっつり食べた。だから家につくのはもっと遅くなっちゃったけど、ジュンミョン君のお父さんが車で送ってくれたから夜道を歩いてはいない。
キムジョンインと私の間には気まずい空気が流れていた。
同じ店で、注文待ちの列に並んでる時も会話はなかったし、席も斜めの位置に座った。
『Aちゃん分かんないところ聞けた？』
ってユラちゃんが聞いてきて、答えようとしたらキムジョンインが『分かんないところとかなかったんだよ』と刺のある言い方をしてムカついた。ユラちゃんとジュンミョンくんは空気がよく読めるからかそれから何も言わなかったけど。
極めつけ、二人が飲み物を買いに行ってる間、キムジョンインが突然『相手、先生だよ』と言い始めた。
『もうちょっと考えた方がいいと思う』
『何を？』
腹立つ。何？今さら。
『先生相手にあんなの……おかしいって』
じわっと涙が滲んだ。
それに気づいたキムジョンインは咄嗟に『ごめん』て言ったけどすぐ『でも』って言う。
『いい。わかった』
『でも俺……』
『いいってばもう』
何が”でも”？
二人が戻ってきたからそれ以上続けず、帰るまで一言も話さなかった。
だから、何もなかったようにおはよって言われても、おはよって普通に返したくない。ガン無視を決めていたらもう一度『おはよ』って。
その声はくぐもっていた。
「昨日はごめん」
「……」
「A、絶対嫌な気持ちになったよね」
「……」
「……俺もなんか、なんであんなこと言ったんだろって眠れなかった」
なんであんたがそうなるの？
そう思うんだったら何にも言わなきゃよかったじゃん。
「だけどやっぱ、顔に出すぎ」
そ、それは……反省しなきゃいけないところだけど……
「……鬼も」
ばっと飛び起きて後ろを向いた。
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こむ(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！パスワードがかかった作品は公開終了となっており、お教えしておりません。すみません！ (2021年10月5日 20時) (
レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - そらぬこさん» 攻防のときから！長らくお付き合いくださりありがとうございます！このあとの話も更新しましたので、まだお付き合いいただけるようであれば、ぜひ読んでくださると嬉しいです！ありがとうございますー！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - omatsuさん» 遅くなってしまい申し訳ありません…。最高のひとことをありがとうございます！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - よーこさん» よーこさんありがとうございます！めちゃくちゃ遅くなってしまいすみません。あたたかいコメントに胸が熱くなりました；； (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ギョンちゃんさん» 大変遅くなってしまいましたが、こちらこそ読んでくださってありがとうございますー！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年10月16日 19時
