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「それからまっすぐ家に帰った？」
「あ、みんなで夜ご飯を食べに行ってー、帰りはジュンミョン君のお父さんが車で送ってくれた」
だから心配しないでもいいし、怒られることもないはず。
ちゃんと正直に話したら、先生はごみを片付けながら『A』と改まって話し始めた。
「頼まれなくても元気でいるから、Aにやった願い返して」
「え〜なにそれ！まあいいけど……何か願い事出来たっ、」
た、くらいの時、いきなり顔を両手で挟まれて強制的に顔を向き合わせられた。強引なやり方と近い距離に死ぬほど早くなる心臓。びっくりしてウインナードッグをちょっと握りつぶしてしまった。
チャニョル先生の丸くて大きな目がすぐ近くにある。
ちょっとだけ不安定なその視線に、目が離せない。
「えっ、なに……？」
手を握るのも簡単に許してくれない先生が、顔を近づけてくる。
まさか、いきなりこんなこと……！？どうしようどうしよう、どうしよう！初めてのキスがウインナードッグの味とか笑えるけど、イヤだ……でもしてほしい……だけどいいのかな……いやしかし……
意を決して目をつぶったその時、校内放送が流れ出した。
ピンポンパンポンと間抜けにも聞こえる音と共にチャニョル先生の顔は離れていき、顔を包んでいた温もりもなくなった。
先生は顔を逸らし、カーテンが閉まった窓の方を見る。
私からは先生の丸い頬の輪郭と大きな耳しか見えない。
今の、なんだったの？
あの先ってキスが待ってたんじゃ？
変形したウインナードッグを握る手が震えてた。校内放送は他の先生の呼び出し。先生は何も言わないしこっちも見ない。
「……せっ、せんせ…」
「教室戻って食え」
「……、え？」
やっと振り向いてくれた先生はちょっと怖い顔をしてた。
なんで怒ってるの？私なにもしてないのに……ていうか、何もできなかった。
「戻れ」
強めに言われて、仕方なく立ち上がった。でも全然腑に落ちない。さっきしようとしてたことと、今言ってること、差が激しくてワケ分からない。
準備室を出る前に振り返ると、目があった。
「先生、今日お店来る？」
「行けない」
「……何かあるの？」
「飯の予定がある」
「誰と？」
「お前の担任」
「……ふたりで？」
「うん」
誕生日に、女の先生とふたりでご飯？
なにそれ、なにそれ、なにそれ！！
「……チャニョルのばか！」
さっきのことも、今日の予定も、全部意味分かんない！
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こむ(プロフ) - 花さん» ありがとうございます！パスワードがかかった作品は公開終了となっており、お教えしておりません。すみません！ (2021年10月5日 20時) (
レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - そらぬこさん» 攻防のときから！長らくお付き合いくださりありがとうございます！このあとの話も更新しましたので、まだお付き合いいただけるようであれば、ぜひ読んでくださると嬉しいです！ありがとうございますー！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - omatsuさん» 遅くなってしまい申し訳ありません…。最高のひとことをありがとうございます！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - よーこさん» よーこさんありがとうございます！めちゃくちゃ遅くなってしまいすみません。あたたかいコメントに胸が熱くなりました；； (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ギョンちゃんさん» 大変遅くなってしまいましたが、こちらこそ読んでくださってありがとうございますー！ (2021年10月5日 20時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年10月16日 19時
