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「……私に会うために頑張ってくれてたの？」
「………」
「迎えに来てくれたって思ってもいい？」
などと言ってすぐに、とんだ思い上がり発言だったと気付いて恥ずかしくなった。でも、私以上に気恥ずかしいのかセフンは何のコメントも返してこない。食後のコーヒーが淹れられるとすぐに飲んで、寛ぐふりをしてそっぽを向いてる。こっちを見ようとしてくれない。
食後のコーヒーが来たということはもうそろそろこの食事会も終わりに近い。
「セフン？」
「……」
「セフンってば、もういいからこっち見て」
「……何？」
「何？じゃなくて、せっかくの時間なのに余所見とか勿体ないじゃん」
「よく言いますね。最初のロスタイムは誰のせいですか？」
「セフン」
「何で俺」
「セフンがいきなり現れたから」
「だとして泣くのは大袈裟では？」
「私は泣き虫なのよく知ってるでしょ？」
「もう泣き虫じゃないって聞いてましたので」
「そうだよ、もう泣き虫じゃないけど……」
「ああ、俺に会えて感動したやつ」
「ちが……わない！そう！」
素直じゃないセフンのせいですぐ言い合いが始まっちゃう。それこそせっかくの時間なのに勿体ない。だけどこの言い合いも心地よくて、口調は強いけど笑みが抑えられない。
「こんな話がしたいんじゃないんだけどな……南の島にはいつ帰るの？」
「今日の最終便で帰ります。夕方」
「え、そっか……本当にお忙しい中で来ていただいて……」
「こちらこそ、お忙しい中スケジュールを調整してくださってありがとうございます」
「ううん、全然。ジョンインにも感謝しなきゃ」
ほぼ執事兼マネージャーみたいな感じになってて、スケジュール管理は全部ジョンインに任せてある。本当に彼は有能だと常日頃感心する。
普通のお見合いだと、食後の飲み物を飲み終えたくらいで時間を気にする素振りを見せて『そろそろ』と切り上げるんだけど、今回はそんなことをしたいと全く思えない。
できるだけ長く一緒にいられるように引き伸ばして引き伸ばして、くだらない話やどうってことのない言い合いをしていたけれど、ついに扉がノックされて『お席のお時間となりました』とジョンインが声を掛けてきてしまった。
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こむ(プロフ) - 〇〇さん» まさかコメントを頂けるとは思っておらず、大変遅くなってしまいましたがこちらこそ本当にありがとうございます。こうやって感想頂けることで忘れかけていた執筆時の思い出が蘇ってより一層自分にとって大切な作品になりました。本当に嬉しいです！ありがとうございます (3月8日 19時) (
レス) id: 65eaa14bbb (このIDを非表示/違反報告)
〇〇(プロフ) - 作者の方に心の底から感謝を伝えたいです。長編になると話の筋がよれてしまったり途中で終わってしまったりしますが、無駄な話も無くしっかり伏線回収して感情移入しやすい描写を多く入れてくれて、、、プロの小説家さんだ、号泣しました。本当にありがとうございました (10月30日 0時) (レス) @page47 id: dc7d3a4bc1 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - るるさん» コメントありがとうございますー！お返事遅くなってしまい申し訳ありませんTT一気読みお疲れ様でした！そしてめちゃくちゃ嬉しいお言葉を本当にありがとうございます。大変恐縮です；；私もこれを漫画で見たい気持ちでいっぱいです(≧∇≦)いつか縁がありますように…笑 (2020年3月30日 15時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - EXO_Unicorn1228さん» はじめまして！コメント頂いていたのにお返事遅くなってしまってすみません；；泣いてもらえるとは…！笑 11章という長さになってしまうほど描写に拘ってきて良かったなぁと思いました；；最後までお読み下さり本当にありがとうございました(*^^*)！ (2020年3月30日 15時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - 淡藤さん» 淡藤さま！お返事がとんでもなく遅くなってすみません；；何度も読み返してくださり本当にありがとうございます！ツンで甘いせふん、私の中でもかなりお気に入りのキャラですのでそう言っていただけて超嬉しいです(*^^*)またお見せできたらいいなぁ… (2020年3月30日 15時) (レス) id: fd99a38d2e (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年10月9日 22時
