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声が響くようにと口に手を添えて大声を出すから、その場の全員がジュノ君を見ていた。その光景がなんだか可笑しくてついつい笑ってしまうと、ジュノ君はとても気まずそうにしてぎこちない笑みを浮かべる。
「またね！お誕生日おめでとう！」
私も真似をして大きな声で叫び手を振り返すと、ジュノ君は明るく笑ってくれた。
・
「ジョンイン」
「はい」
「あの要注意の男性ってどこの人間なの？」
「通販会社社長の長男で次期社長とのお噂が」
「うちと取引あるの？」
「確かグループ会社二社で取引していたかと」
自宅へ戻る車内から繁華街の賑わいを眺めながら、普段は組まない足をわざとらしく組み、隣にいるジョンインの方へゆっくりと振り向いた。……なかなか”様”になってない？
「それ切れない？」
「……え？」
「そこと一切関わりたくない。関わる可能性をゼロにしたい」
「お嬢様、いかがなさいましたでしょうか」
ジョンインが姿勢を正し、胸ポケットへ手を入れた。小さい手帳かスマホを出すのだろう。
「私のこと舐めてたから」
シンプルにそれだけ。理由にもならない理由を抑揚のない声で告げると、ジョンインは胸ポケットから手を出した。何も持っていない。
「……かしこまりました。代表にお伝えしておきます」
「よろしく。何かしなきゃいけないことがあるなら私がするから」
言いたいことを言い終えて窓の方へ向き直り、繁華街のネオンを眺める。それにしてもなかなか無理のある指示だったなと、かっこつけた癖に内心弱気になっていたら『ふっ』と小さな笑い声が聞こえてきた。ジョンインを見やると、少し顔を伏せて軽く握った手で口を隠して笑っている。『どうかした？』と訪ねると『いえ』と手を下ろして背筋を伸ばしたけれど、顔はまだ微笑んでいた。
「お嬢様がそんなことを言うなんてと思いまして」
くい、っと片方の眉毛を器用に動かしている。どこか挑発的に見えるそれに乗り、私も片方の眉毛をあげてにっこりと笑みを浮かべた。
「D.O.グループのド・Aですからね」
なんて、言ったそばから自分でも可笑しくなってジョンインと二人で子供みたいに笑った。ふとどこからか視線を感じ、顔をあげてミラーを見てみると、運転手さんまでもミラー越しに私を見て笑ってた。
「……なにか？」
「いいえ？何でもございません」
車は繁華街を抜け、自宅へまっすぐ静かに向かっている。
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こむ(プロフ) - アキナさん» アキナさん、遅くなってすみません；；めちゃめちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます(T▽T)アキナさんのお初をいただけて光栄です……！！ゆっくり更新になっていますが、ぜひ最後までお付き合いいただけたら幸いです！ありがとうございます〜(*^▽^*) (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
アキナ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！このお話大好きです！こちらのサイトのお話で初めて泣きそうになりました(ベッキョンとのところで)更新楽しみにしてます！ (2019年10月10日 7時) (レス) id: e981ced4a9 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ともはさん» ともはさん！更新が遅くなってしまいがちですが、ここまでついてきてくださって本当にありがとうございます〜〜；；めちゃくちゃ嬉しいです；；セフンはどうしてるのでしょうか……この先更新頻度をあげていこうと思っています^▽^最後まで宜しくお願いします〜！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ともは(プロフ) - こむ様 更新ありがとうございます！嬉しくてイッキ見したので今からじっくり読みます^ ^ セフンはどうしてるのかな？(；ω；) (2019年9月14日 20時) (レス) id: d21995dfcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年8月11日 21時
