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・・・
ベクがAをいわゆるお姫様抱っこで私たちの寝室へと運んでくれた。それを見届けた私とヨシは深く考えずどうでもいい話を続けていたけど、なんだかベクの帰りが遅い気がする。それはヨシも感じたようで閉じている寝室の襖をチラチラ見ていた。
「何してんのかな……」
「マジで運ぶだけじゃ済んでないパターン？」
だとしたら、………だとしたら？私達はどうすべき？
それから程なくしてベクは戻ってきて、元いた場所に何事もなかったかのような顔で座った。私達の視線に気づくとわざとらしく笑う。
「何もしてねーから！なんだその目」
「ん？いや別に……」
「あ、やっぱごめん、うそ」
「……え？」
「ちょっとぎゅっとしてきた」
「うわ！ちょっと〜…大丈夫？」
「大丈夫、それ以外何も……至近距離で寝顔見たくらい」
「しっかり添い寝したな」
「いーじゃんそんくらい、運んだ報酬だろー」
その場にごろんと寝転がって大の字になったベクに何も言えず、なんとなく笑って流した。Aに対するベクの言動を見ているとたまに背中を押してあげたくなるときもある。セフンさんが居ない今のうちに取り戻しなよって。でもAの気持ちも知っているし、Aの前途多難な恋だって応援してあげたい。
二人は恋人未満の仲良い友達という関係が一番いいのかも、なんて勝手に思ったけど、実際はどうなんだろう。本人達の正直な気持ちはあまり吐露してくれないから、本当のことはわかんない。
組んでいた足を投げ出して、後ろに手をつく姿勢に変える。
Aがいなくなると結構のんびり静かな３人はあくびが出始めた。
「……卒業したらAと会えなくなる気がする」
「なんで？」
「だってそもそも手の届かない位置にいるんだよ」
ポンコツだって言っても本当はそうじゃない。
大企業のご令嬢で、私たちと生活水準が大きく違う。
「ずっと友達として思っててほしいな」
そしてベクとヨシにも。
社会人になって年に一回でも会えたらいい。
「ナミってそういうのあんまり気にしないと思ってた」
「なんでよ、一生ズッ友タイプよ」
君達には素直に言うつもりないけど。ヨシと笑ってたらベクがゆっくりと起き上がって胡座をかいた。
「ベクおはよ」
「俺も！」
「……え？なにが？」
「寝る！おやすみ！」
そう言うとそのまま自分の寝床へとドスドス歩いて、がばっと布団を被った丸まり。ヨシと顔を見合わせる。どっちも顔にハテナを浮かべていた。
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こむ(プロフ) - アキナさん» アキナさん、遅くなってすみません；；めちゃめちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます(T▽T)アキナさんのお初をいただけて光栄です……！！ゆっくり更新になっていますが、ぜひ最後までお付き合いいただけたら幸いです！ありがとうございます〜(*^▽^*) (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
アキナ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！このお話大好きです！こちらのサイトのお話で初めて泣きそうになりました(ベッキョンとのところで)更新楽しみにしてます！ (2019年10月10日 7時) (レス) id: e981ced4a9 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ともはさん» ともはさん！更新が遅くなってしまいがちですが、ここまでついてきてくださって本当にありがとうございます〜〜；；めちゃくちゃ嬉しいです；；セフンはどうしてるのでしょうか……この先更新頻度をあげていこうと思っています^▽^最後まで宜しくお願いします〜！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ともは(プロフ) - こむ様 更新ありがとうございます！嬉しくてイッキ見したので今からじっくり読みます^ ^ セフンはどうしてるのかな？(；ω；) (2019年9月14日 20時) (レス) id: d21995dfcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年8月11日 21時
