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でも、現状を知っている人は『似ていません』って言うよね？それと同じでは？
だから、セフンに会わせてくれたら撤回する。会わせてくれないのならどこで何しているか教えてほしい。そしたら自分で会いに行くから。
ジョンインはじっと私の言葉を聞いていたけれど、特に何も返してこなかった。その通りだと、返す言葉もないのでしょう。
窓の外を見る。見慣れた風景。あと１０分で自宅といったところだった。
「すみません、一度どこかに停車していただけますか」
そう思ったとき、いきなりジョンインが運転手に話し掛けた。何かあったのかと振り返ると、ジョンインは『はい、そこで大丈夫です』と私の方は見ずに運転手に停まる場所を指示していた。
「え、どうしたのジョンイン」
「申し訳ございません。少々お待ちいただけますでしょうか」
「……いいけど」
車が停まるとすぐに降りていってしまった。運転手にどうかしたのか訊ねるも『わかりません』と首を横に振られた。コンビニがあるわけでもない。他の交通の邪魔にならないような場所なだけ。窓からジョンインを伺うと、スマホを持ってスタスタと戻ってきた。
持っているのは仕事用のスマホではない。ドアを開けると大きな身を屈めて私にそれを差し出してきた。何がしたいのか分からないでいると『出てください』と言われる。そして運転手には車を降りるように言っていた。
スマホの画面には”通話中”と表示されている。
相手の名前はローマ字の【O】。
妙な胸騒ぎを感じつつ、恐る恐る耳に当てた。だけど何も聞こえない。私が話し始めないといけないのか。『もしもし。ド・Aと申します』と、言うと、ふふっと空気が揺れるような音──笑う息遣いが聞こえた。
『浮気してない？』
聞き覚えがある、とかではない。一瞬にして誰の声か分かって息が止まった。低くて、少しだけ舌足らずで柔らかい、聞きたくてしかたがなかった声。
外にいるジョンインを見上げると優しく微笑んで私に背を向けた。
途端に手が震え出し、鼻がつんとして目が熱くなっていく。
「……最初の一言がそれ……？」
はは、って笑ってしまうと目からぽろりと涙が落ちた。
『失礼しました。お元気ですか？お嬢様』
一粒だったそれが一気に増えた。
だらだらと垂れて、ぽたぽた落ちていく。
「全然元気じゃない……、会いたい……」
電話の向こうにいるのは間違いなく、セフンだ。
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こむ(プロフ) - アキナさん» アキナさん、遅くなってすみません；；めちゃめちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます(T▽T)アキナさんのお初をいただけて光栄です……！！ゆっくり更新になっていますが、ぜひ最後までお付き合いいただけたら幸いです！ありがとうございます〜(*^▽^*) (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
アキナ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！このお話大好きです！こちらのサイトのお話で初めて泣きそうになりました(ベッキョンとのところで)更新楽しみにしてます！ (2019年10月10日 7時) (レス) id: e981ced4a9 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ともはさん» ともはさん！更新が遅くなってしまいがちですが、ここまでついてきてくださって本当にありがとうございます〜〜；；めちゃくちゃ嬉しいです；；セフンはどうしてるのでしょうか……この先更新頻度をあげていこうと思っています^▽^最後まで宜しくお願いします〜！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ともは(プロフ) - こむ様 更新ありがとうございます！嬉しくてイッキ見したので今からじっくり読みます^ ^ セフンはどうしてるのかな？(；ω；) (2019年9月14日 20時) (レス) id: d21995dfcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年8月11日 21時
