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南の島への直行便は遅延もなく順調にフライトを迎えられそうだ。検査場に入る直前まで仕事の話をしている幹部たちを余所に、私とミンソクさんは二人でラウンジの大きな窓から飛行機が並ぶ飛行場を見つめていた。
片手にアイスアメリカーノを持ち、窓にため息をぶつけるミンソクさんは明らかに疲れていた。それもそうだ、先程まで仕事をしていてバタバタと空港につくや否やみんなの搭乗手続き等全てをひとりでしていたんだ。下っぱは休む暇ないんだよーって笑ってたけど、本当にその通り。
それでやっと今ほっと息をつける暇ができたらしい。そんな時に『Aさんちょっと付き合って』って誘ってくれた。昨日のこともあり二人きりになると少しだけ胸のなかがざわざわとするけど、ミンソクさんは少しも気にしてなさそうだ。大人。やっぱり冗談か。それならそれでいいと思っちゃう自分にあきれる。
「戻ったら資料を作って会議の準備して……あー。休みたい」
「本当に大変ですね……」
「上の人間は口出すだけで実際何にもしないけど、接待の建前で行政の金で飲んだりできるからって本土への出張には積極的なんですよ」
「わ〜…」
「あ、これ内緒ね」
「はい。もちろん」
「はは、ありがと。それにしてもD.O.グループさんは本当に素晴らしいですよね。トップがこうして小さな島の行政に真摯にご協力してくれるし」
「いえいえ、こちらとしても大変お世話になっておりますので」
「……今後ともよろしくお願いいたします」
そう言うと頭をぺこっと下げて、可愛らしい笑顔で笑いかけてきた。そして『本土にはプライベートで来たかったなぁ』と、飛行場をぼんやり見つめながら呟く。いつも仕事でしか来ないし、上の人間みたいに遊んでられないからって数日前にも言っていた。
「是非いらっしゃってください！って私が言えたことじゃないですけど」
「はは、なんで？そのときは食事に誘いますね」
「嬉しいです。行きましょう！私もまた南の島へ行きたいです」
「来てくださいよー。今ツアー旅行が人気だから。流行りはシュノーケリングとかシーウォーク」
「わぁ……やってみたいけど、怖い…」
「……うーん、確かにAさん溺れそうだね」
「えっ！酷い！」
「あっはは、冗談だよ」
ラウンジ内に搭乗開始のアナウンスが流れた。該当の便に搭乗するミンソクさんはアナウンスに耳を傾け『そろそろだ』とアメリカーノを吸い上げた。
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こむ(プロフ) - アキナさん» アキナさん、遅くなってすみません；；めちゃめちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます(T▽T)アキナさんのお初をいただけて光栄です……！！ゆっくり更新になっていますが、ぜひ最後までお付き合いいただけたら幸いです！ありがとうございます〜(*^▽^*) (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
アキナ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！このお話大好きです！こちらのサイトのお話で初めて泣きそうになりました(ベッキョンとのところで)更新楽しみにしてます！ (2019年10月10日 7時) (レス) id: e981ced4a9 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ともはさん» ともはさん！更新が遅くなってしまいがちですが、ここまでついてきてくださって本当にありがとうございます〜〜；；めちゃくちゃ嬉しいです；；セフンはどうしてるのでしょうか……この先更新頻度をあげていこうと思っています^▽^最後まで宜しくお願いします〜！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ともは(プロフ) - こむ様 更新ありがとうございます！嬉しくてイッキ見したので今からじっくり読みます^ ^ セフンはどうしてるのかな？(；ω；) (2019年9月14日 20時) (レス) id: d21995dfcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年8月11日 21時
