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「でも、Aとしてはどうなの？」
「え……？」
「遠回しのお見合い、どうせ相手はキムミンソクさんでしょ。僕と同い年なら結構歳も離れてると思うけど」
「どうって……優しくていい人だし、好きだよ…」
「……そう。Aが良いのなら僕はもう何も言えないな」
「だっ…だけどこれで良いとは思ってないよ！」
ミンソクさんのことは”人として”好きだけど、この状況には非常に文句がある。良いとは言ってない。たぶんミンソクさんだって同じことを思っているはずだ。南の島でそんな話をした覚えがある。
「でもこの先キムミンソクさんのことを本当に好きだなとか、一緒にいたいなって思うかもしれないよね？Aが自らキムミンソクさんを選ぶことだってあるかもしれないよね？」
「え……？ん〜、まあ、そう言われたら完全に否定できないくらい良い人だけど……」
「ということは、やっぱり父さんとは争うことになりそうだな」
「待ってよ、さっきからなんでそんなにお父さんと争いたがるの？」
もしや私のせい？私が争いの理由？だったらそうだと言ってほしい。家族が喧嘩をしないでいいように身の振り方も考えるから。でもお兄ちゃんは一番聞きたいことには微笑むだけで何も答えてくれない。
「ねぇ、私ちゃんと頑張るから…お願い、喧嘩しないで」
わかったって言葉がほしくて腕を掴んで揺らしても笑うだけ。モヤモヤする。もどかしくて腕を叩いたら『痛いな』と、怒るでもなく笑いながら擦っている。
「……父さんにとって大事な娘も、僕にとって大事な妹もAだけなんだけど」
そして突然の、嬉しくも意味深な発言に首をかしげる私の頭をするんと撫で下ろし、そのまま肩に手を置いた。
「だからAを幸せにしてあげたい気持ちも一緒。でもその思い描く幸せに大きな違いがあるってこと」
「……ん？」
「Aは自分の気持ちを大事にしなさい」
「う、うん…」
「とりあえず、ミンソクさんには最後まで失礼のないようにね」
「それはもちろん」
「ま、Aももう大人だから心配いらないか」
「……なぁに？皮肉？」
「いや？何でもないよ。それじゃ行くね」
腕時計を見て立ち上がったお兄ちゃんを部屋から送り出すため扉まで見送ると、ドアノブに手をかけて『あ、そうだ』と私を振り返ってニヤリと笑った。
「父さん側にはつくなよ」
そして、それだけを言い残して部屋から出ていった。
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こむ(プロフ) - アキナさん» アキナさん、遅くなってすみません；；めちゃめちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます(T▽T)アキナさんのお初をいただけて光栄です……！！ゆっくり更新になっていますが、ぜひ最後までお付き合いいただけたら幸いです！ありがとうございます〜(*^▽^*) (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
アキナ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！このお話大好きです！こちらのサイトのお話で初めて泣きそうになりました(ベッキョンとのところで)更新楽しみにしてます！ (2019年10月10日 7時) (レス) id: e981ced4a9 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ともはさん» ともはさん！更新が遅くなってしまいがちですが、ここまでついてきてくださって本当にありがとうございます〜〜；；めちゃくちゃ嬉しいです；；セフンはどうしてるのでしょうか……この先更新頻度をあげていこうと思っています^▽^最後まで宜しくお願いします〜！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ともは(プロフ) - こむ様 更新ありがとうございます！嬉しくてイッキ見したので今からじっくり読みます^ ^ セフンはどうしてるのかな？(；ω；) (2019年9月14日 20時) (レス) id: d21995dfcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年8月11日 21時
