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落ち着いていられた瞬間は最初の乾杯だけだった。
飲みながら、食べながら、みんなの話に耳を傾けていると、太ももの上にそっと手が置かれた。じんわり熱が広がっていって顔まで伝わると、ふふって笑う声が微かに聞こえて余計に恥ずかしくなった。
「……あれ？Aもう酔っちゃった？」
顔が赤いの、ナミちゃんにすぐにバレたし。
「う、うん……久しぶりだからかなぁ…はは」
レモンサワーは一杯目、まだ半分しか飲んでないけど、ナミちゃんとヨシくんはすぐに信じてくれて『お冷頼んであげるね』って店員さんに声を掛けてくれた。
一方で、惑わすような行動ばかりをしかけてくるベッキョンは『大丈夫？』って、わざと顔を覗き込んでくる。勘違いかもしれないけど、その表情の甘いことと言ったら……
「全然……」
「……全然か。ふぅん」
「あ、いや」
そっちのことだったら”全然”じゃない。混乱してる。
私とベッキョンは友達で、こうして触れることはもう出来ないんじゃないの？もしかして友達って、こういうことは普通にするの……？
「水飲みな、ほら」
「ありがとう、いただきます」
キンキンに冷えた水を流し込むと、体の内が冷えてスッキリしてくる。これで少しは冷静を取り戻せるかな……。
「そういやさ、ベクってどんな業種狙ってんの？」
焼き鳥の串を手に持ったヨシくんがベッキョンに問い掛ける。そうだ、今回は就職活動に気合いを入れるための飲み会だったはず。私も気になるなぁ、と思って隣を見るとしっかり目が合って思わず逸らしてしまった。逸らした先には串にかぶりつくヨシくんがいて、ちょっとビックリしていた。……申し訳ない。
「業界でいうとサービス？アパレル狙ってる」
「アパレル？マジで？意外」
「そう？バイトしてたら結構興味出て来てさ。でも上に行きたい」
「上？」
「販売じゃなくて、企画とかそっちの方」
「へぇ〜…なんかすぐに内定もらえそうだねキミ」
「そんなに現実甘くねーだろ」
現実はたしかに甘くないかもしれないけど、それでもベッキョンは引く手数多だと思う。ベッキョンって本当に優れた人材だし、きっとたくさんの企業がベッキョンを欲しがるはず。
「ヨシは？」
「俺はとりあえず公務員」
「あ、そっか。ナミは？」
「とりあえず行きたくない業種以外何でも。受かったとこ」
「お前らしいな……」
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こむ(プロフ) - アキナさん» アキナさん、遅くなってすみません；；めちゃめちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます(T▽T)アキナさんのお初をいただけて光栄です……！！ゆっくり更新になっていますが、ぜひ最後までお付き合いいただけたら幸いです！ありがとうございます〜(*^▽^*) (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
アキナ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！このお話大好きです！こちらのサイトのお話で初めて泣きそうになりました(ベッキョンとのところで)更新楽しみにしてます！ (2019年10月10日 7時) (レス) id: e981ced4a9 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ともはさん» ともはさん！更新が遅くなってしまいがちですが、ここまでついてきてくださって本当にありがとうございます〜〜；；めちゃくちゃ嬉しいです；；セフンはどうしてるのでしょうか……この先更新頻度をあげていこうと思っています^▽^最後まで宜しくお願いします〜！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ともは(プロフ) - こむ様 更新ありがとうございます！嬉しくてイッキ見したので今からじっくり読みます^ ^ セフンはどうしてるのかな？(；ω；) (2019年9月14日 20時) (レス) id: d21995dfcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年8月11日 21時
