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「ちょっと早歩きでいこ。あいつら大学くんの遅いけど遊びの時は待ち合わせより早く来るし」
「うん……、えっ、ねぇベッキョン」
「はーい？」
「あのー、手……」
「手？繋いでるねぇ」
繋いでるねぇ、ってそんな何とでもなさそうに、だけどかっこいい顔で言うのは絶対の絶対におかしい。
なんで？だってこんなの……
「汗が、すごいから……」
「えー、全然そんなことなくない？」
「そんなことあるって！」
「……もー。いいじゃん別に」
「良くない！」
「なんで？」
「なんで？ってむしろ私が聞きたいよ」
「教えてあげようか？」
ベッキョンの早足がぴたって急に止まって、前につんのめった。
「あ、いい！大丈夫！」
また変なことを言われて、ベッキョンのことを意識してしまう気がする。そうでなくても、よくよく考えたらベッキョンはずっと私に対してドキドキする言葉をかけてきている。
今度は私がベッキョンを引っ張るようにして早く歩き始めると『ははは』って軽快に笑いながら手をぐっと引かれて足を止められた。
「そっちじゃない。こっち」
目的地への道を知らない私はベッキョンに従うしかないようだ。
・
ベッキョンの言うとおり、ナミちゃんたちが先に待っていた。私達に気づくと笑顔になって手を振ってくる。つい先程、ナミちゃん達が見えた瞬間私の両手は自由になった。
「Aちゃんはあの車でここに直接来ると思ってた」
ヨシくんの言葉にナミちゃんも笑いながら同意している。
もちろん最初はそのつもりだったけど。
「さっきまでベッキョンと、」
「向かってる最中に車とすれ違って、そっから歩いてきた」
言葉を遮って嘘をつくベッキョンに、え？という顔を向けたけど、一切振り向いてもらえない。
「あーそうなんだ。だからか」
「A歩くのキツくなかった？」
「……いや、私だって普通に歩けるよ！」
「あ、怒った」
「私のこと馬鹿にして！」
「違う違う、ただオジョーサマだからさぁ〜」
「馬鹿にしてる！」
そんなおふざけを繰り広げながらお店の中へ入ると、店員さんが予約席へ案内してくれた。私の好きな感じな、大衆居酒屋。客層が広くてすでに満席近い。どうぞって言われて先に座るとすかさずベッキョンが隣に座った。落ち着いていられるかな私。
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こむ(プロフ) - アキナさん» アキナさん、遅くなってすみません；；めちゃめちゃ嬉しいお言葉をありがとうございます(T▽T)アキナさんのお初をいただけて光栄です……！！ゆっくり更新になっていますが、ぜひ最後までお付き合いいただけたら幸いです！ありがとうございます〜(*^▽^*) (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
アキナ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！このお話大好きです！こちらのサイトのお話で初めて泣きそうになりました(ベッキョンとのところで)更新楽しみにしてます！ (2019年10月10日 7時) (レス) id: e981ced4a9 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ともはさん» ともはさん！更新が遅くなってしまいがちですが、ここまでついてきてくださって本当にありがとうございます〜〜；；めちゃくちゃ嬉しいです；；セフンはどうしてるのでしょうか……この先更新頻度をあげていこうと思っています^▽^最後まで宜しくお願いします〜！！ (2019年9月15日 22時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ともは(プロフ) - こむ様 更新ありがとうございます！嬉しくてイッキ見したので今からじっくり読みます^ ^ セフンはどうしてるのかな？(；ω；) (2019年9月14日 20時) (レス) id: d21995dfcd (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年8月11日 21時
