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はぁ、っと深呼吸をして立ち上がると隣からバタンと戸が閉まる音が聞こえた。
もしかして、キー見つかったのかな？
だったら弁償もしなくていいけど、私たちの間には変な蟠りが生まれてしまった。明日は支社での仕事は休みで、どうせだったらジョンデさんを頼りに観光したいと思ってたけどこれじゃ無理だ。
ジョンデさんは本当に優しくてかっこよくて、女の子の扱いが上手で。自分から積極的にいかなくても女の子が勝手に寄ってきて、そして自分の知らないところで争奪戦が行われて巻き込まれる。
でも結局ジョンデさんは女の子を誰も選ばない。面倒くさいから。だから、好きにならないでねってあらかじめ線を引く。優しいとかかっこいいとかは、モテるためじゃなくて自分の根の部分だから勘違いしないでね、って。
そんな人じゃなかった？
ああやって必死になってくる人だった？
結局、寝られなかった。気づいたら朝になってて、もっと気づけば昼になってた。どこかへ行かないと勿体ない。でも、１人じゃ心細い。
──かまってほしくなる。わかんないけどすんげー気になる。好きかもしんない。
「最悪だ………」
こればかりは無かったことに出来ない。冷蔵庫の水を取り出し、無心で流し込む。喉から胃にかけてスッキリしていくけど、心と頭はモヤモヤのままだ。キャップを締めて、テーブルに置いたタイミングで携帯が鳴り出した。画面を覗くと着信元は『ジョンデさん』で、すっと背筋が冷える。
出るか、出まいか…。
少し悩んでから通話ボタンを押した。
「……もしもし。おはようございます」
ジョンデさんの声を聞く前に、当たり障りのない言葉をかける。
『おはよう。何してた？』
返ってきたのはいつもと同じ柔らかくて優しい声。
その声を聞いて、何故か私がほっとしてしまった。
「寝れなくて、ぼーっとしてたら今でした」
『あはは。そっか…俺のせい？』
「……はい」
『ごめんね。あとで顔見て話したいんだけど』
「あ〜…。はい。わかりました」
『うん、終わったらドアノックしてね』
電話が切れ、しばらく布団の上に寝転び天井を見つめた。
・
ドアをノックすると、すぐに開いた。出てきたジョンデさんは優しく微笑み『ありがとう』と言う。そして私の顔を見て歯を見せて笑った。
「お腹すいた？近くのカフェで食べながら話そう」
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こむ(プロフ) - りんごさん» りんごさん遅くなってすみません！花束一気読みありがとうございます！話が面白すぎて……この言葉で飯が食えます。嬉しい！じゅんみょん弁護士との話、私もその後が気になってます。いつか書けたら公開しますね！その時は宜しくお願いしますー(*^O^*) (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 嘘の花束1~8まで一気に読ませて頂きました！私ｴｸｾﾙではないのですが(もちろん顔や名前、曲は知ってます)お話が面白すぎて引き込まれました！どのお話も面白く大好きですがｼﾞｭﾝﾐｮﾝさんの弁護士さんのお話…その後が気になっております！また9.10とお話が続く (2019年10月10日 10時) (レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - 充さん» 充さん遅くなってしまってすみませんT＿T ん〜…現実と少し重なってしまう部分はあるかもしれません；；涙を拭いてください；；ぜひ田舎（兵役）についていって後ろを追っかけ回して先生を笑顔にしてあげてほしいです！笑 尊敬だなんてとんでもない！精進いたします！ (2019年7月9日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ソルさん» ソルさん、コメントありがとうございます(*^^*)遅くなってしまってすみませんT＿T こんな先生とこんな出会いがある世界を生きてみたいものです；；笑 最高！ありがとうございます！！めっちゃくちゃ嬉しいです〜〜励みになります！ (2019年7月9日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - みんさん» みんさん！遅くなってしまってすみません(T＿T)ぎょんす先生すきしか思い浮かばない……！？！わ〜〜嬉しいです(*^▽^*)ぎょんす先生も嬉しいと思います(*^^*)笑 こちらこ読んでいただきご感想も寄せてくださってありがとうございました〜♪ (2019年7月9日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年6月4日 20時
