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夏休みに入る前の終業式の日、帰りに友達とカラオケに行くことになった。久しぶりに来た近所のカラオケは改装されていて少し綺麗になってる。
「ワンドリンク制だって言ってたよね？A何飲む？」
「え〜…メロンソーダある？」
「あるよ〜。フロートもあるけど」
「あっそれ！それにする」
「じゃあ頼むね。先に歌っていいよ」
友達がフロントに電話してくれてる間、好きな曲を入力した。と言っても最初はテンションあげるためにノリのいい曲。二人して騒ぎながら歌っていたらドアがノックされて店員さんが入ってくる。
「お飲み物お持ちしました」
「やったー！ありがとうございまーす！」
テンションが高いままお礼を言うと、店員さんがちらっと見てきた。
「…あっ……うそ」
「……では失礼いたします」
飲み物を置いて部屋から出ていった店員さん。驚いて私が歌うのを止めると友達が『どうした？』とマイクに通して言ってきた。
「せっ…」
「せ？」
「ちょっと歌ってて！」
「え？あっ、どこ行くの？」
マイクを持ったまま部屋から出ると、スタスタ歩いていく店員さんの後ろ姿を捉えた。走って追いかけるかどうしようか迷ったけど、
「ギョンス先生！」
と大きな声で呼び止めると、店員さんはゆっくりこちらを振り返った。遠くても分かるあのギョロっとした大きな目と太い眉毛。
どういう訳か、カラオケの店員をしている、ギョンス先生がそこにいた。
先生は私の方へ歩いてきた。簡単な私服に赤いエプロンをしただけの制服と言っていいかわからない格好をした先生。学校の先生がこんなところで何をしてるの…？
「せんせ……え？カラオケで働いていいの…？」
「まあ、非常勤講師だからね」
「ひじょーきんこーし……？」
「……終業式終わりで来たの？」
「そうです……びっくりしたぁ……」
ちらっと見られたとき、ものすごく心臓がドキッとしたのは知った顔だったからだ。よく分かんないけど、とりあえず笑ってたら先生が『戻んなくていいの？トイレ？』とトイレの方を指差した。
「あ、戻ります」
「そう。じゃあ楽しんで」
先生が私に背を向けて歩き出したのを見届けて部屋に戻ると友達が熱唱している所だった。その歌声を聞きながらメロンソーダの上のアイスクリームをスプーンで掬う。冷たくて美味しい。これ先生が作ったのかな？
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こむ(プロフ) - りんごさん» りんごさん遅くなってすみません！花束一気読みありがとうございます！話が面白すぎて……この言葉で飯が食えます。嬉しい！じゅんみょん弁護士との話、私もその後が気になってます。いつか書けたら公開しますね！その時は宜しくお願いしますー(*^O^*) (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 嘘の花束1~8まで一気に読ませて頂きました！私ｴｸｾﾙではないのですが(もちろん顔や名前、曲は知ってます)お話が面白すぎて引き込まれました！どのお話も面白く大好きですがｼﾞｭﾝﾐｮﾝさんの弁護士さんのお話…その後が気になっております！また9.10とお話が続く (2019年10月10日 10時) (レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - 充さん» 充さん遅くなってしまってすみませんT＿T ん〜…現実と少し重なってしまう部分はあるかもしれません；；涙を拭いてください；；ぜひ田舎（兵役）についていって後ろを追っかけ回して先生を笑顔にしてあげてほしいです！笑 尊敬だなんてとんでもない！精進いたします！ (2019年7月9日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ソルさん» ソルさん、コメントありがとうございます(*^^*)遅くなってしまってすみませんT＿T こんな先生とこんな出会いがある世界を生きてみたいものです；；笑 最高！ありがとうございます！！めっちゃくちゃ嬉しいです〜〜励みになります！ (2019年7月9日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - みんさん» みんさん！遅くなってしまってすみません(T＿T)ぎょんす先生すきしか思い浮かばない……！？！わ〜〜嬉しいです(*^▽^*)ぎょんす先生も嬉しいと思います(*^^*)笑 こちらこ読んでいただきご感想も寄せてくださってありがとうございました〜♪ (2019年7月9日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年6月4日 20時
