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部屋の前まで来ても、ジョンデさんの手は私の手を強く包み込んだままだった。離さないと部屋には戻れない。帰る準備ができない。
「離してくださいよって言わないの？」
何も言わない私をからかってくる。
「帰る準備出来ないじゃないですか！って言わないの？」
からかわれても、何も言い返せなかった。
「………どっちの部屋入ろうか」
モテ男って多分、他人の気持ちに敏感で汲み取る能力に長けてるんだ。だからモテるし甘えたくなっちゃうんだろうな。
くんって自分の方へ少し引っ張ったら『ここにしまってたよね』って私のバッグのサイドポケットに手を突っ込んでカードキーを取り出しピピっと解錠した。
部屋に入ってすぐ顔を両手で包み込まれ、持ち上げられるようにして唇が重なってきた。何度か角度を変えてから、後ろで扉がしまる音と施錠する音が微かに聞こえる。
顔を包んでいた手が腰に移動して撫でるように動いた。一歩一歩後ろに歩いていき、足がベッドに当たるとそのまま雪崩こんだ。腰を撫でていた手がお尻や太ももを撫で、ボタンに手がかかる。
滑り込んできた手が素肌に触れてからジョンデさんの胸板を押した。糸を引いて離れていく唇は、綺麗な弧を描いた。
「何か言うことある？」
「………準備しましょう」
「あっはは……するよ。ちゃんと」
「………」
「でもあとでね」
・
必要なものだけを出し、他のものは全て閉まった。元々必要最低限のものしか入っていなかったから帰る準備も比較的楽で、ふぅっと下着姿で一息ついた。
「はやく戻って準備した方がいいんじゃないですか？」
ベッドの上で眠りかけているジョンデさんの体を揺らすと、目を閉じたままゆるやかに笑った。
「はは……余韻とかないタイプね…」
「なんですか？」
「ん？そういうところも好きだよ」
「別にそれは聞いてないです」
「………甘くない……」
「でもほんと、明日遅刻しちゃったら大変ですよ」
「じゃあAちゃんの部屋でシャワー浴びてもいい？」
「え？すぐ隣じゃないですか…ご自分の部屋でどうぞ」
「わーーー！さ〜み〜し〜い〜〜〜！」
「わ、わかりましたよ！どうぞ！」
手足をバタバタさせながら言われたらどうぞというしかない。にこにこしながら、バスルームへ向かうジョンデさんは私の横を通りすぎるときに顔を掴んできてちゅっとキスをしてからバタンと扉を閉めた。
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こむ(プロフ) - りんごさん» りんごさん遅くなってすみません！花束一気読みありがとうございます！話が面白すぎて……この言葉で飯が食えます。嬉しい！じゅんみょん弁護士との話、私もその後が気になってます。いつか書けたら公開しますね！その時は宜しくお願いしますー(*^O^*) (2019年10月20日 15時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
りんご(プロフ) - 嘘の花束1~8まで一気に読ませて頂きました！私ｴｸｾﾙではないのですが(もちろん顔や名前、曲は知ってます)お話が面白すぎて引き込まれました！どのお話も面白く大好きですがｼﾞｭﾝﾐｮﾝさんの弁護士さんのお話…その後が気になっております！また9.10とお話が続く (2019年10月10日 10時) (レス) id: 468b4d31bd (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - 充さん» 充さん遅くなってしまってすみませんT＿T ん〜…現実と少し重なってしまう部分はあるかもしれません；；涙を拭いてください；；ぜひ田舎（兵役）についていって後ろを追っかけ回して先生を笑顔にしてあげてほしいです！笑 尊敬だなんてとんでもない！精進いたします！ (2019年7月9日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ソルさん» ソルさん、コメントありがとうございます(*^^*)遅くなってしまってすみませんT＿T こんな先生とこんな出会いがある世界を生きてみたいものです；；笑 最高！ありがとうございます！！めっちゃくちゃ嬉しいです〜〜励みになります！ (2019年7月9日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - みんさん» みんさん！遅くなってしまってすみません(T＿T)ぎょんす先生すきしか思い浮かばない……！？！わ〜〜嬉しいです(*^▽^*)ぎょんす先生も嬉しいと思います(*^^*)笑 こちらこ読んでいただきご感想も寄せてくださってありがとうございました〜♪ (2019年7月9日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年6月4日 20時
