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それからというものセフンの機嫌は悪く、昔の無愛想な執事に戻ってしまったようだった。今回なぜ機嫌が悪いのか何となく理由は分かるけど、だからといってかける言葉が見当たらない。
見当違いだったら恥ずかしいし、そもそも何様だという次元だ。二人の間の溝は紛れもなく私が作ってしまったんだから。
帰って来たお母さんと夕食を頂き、食後のデザートは3人から貰ったスイートポテトを出してもらった。お母さんは大層気に入ったらしく、使用人にまた後日取り寄せるように言いつけていた。
「優しい子たちね。セフンの分までくれたの？」
「そうなの。泣きそうになっちゃった」
「あら……改めてお礼をしなくちゃね。そういえばA、明日は朝早いからね」
「……明日？なんで？」
謹慎中だけど何かあったっけって、フォークを咥えながらお母さんを見つめると『お行儀が悪い』と怒られて慌ててフォークを置いた。
「……キム電子さんのお嬢さんの結婚披露宴に出席するからよ。今朝急遽余興でチェロの演奏をお願いされたけど、出来るよね？」
「えっ……えぇ〜…急すぎる…。引き受けたの？」
「どうせ暇してるじゃないのよ」
「いや、暇は暇だけど……」
暇だし、この間先生に来てもらってチェロを習ってもいたけど、人前に出るとなったら心の準備というものが必要であってね。だったら悠長にしてられないと、急いで部屋へ戻りケースからチェロを取り出した。
食べ掛けのスイートポテトと淹れなおしたコーヒーを持ってきてくれたセフンが『申し訳ありませんでした』といきなり謝ってきた。
「……ん？なにが？」
弓を下ろし、セフンを振り返る。
「お伝えするのを忘れてました」
「……言われてたんだ？」
「奥様がご帰宅されてすぐに」
お母さんが帰って来たのは夕食前で、みんなが帰ったあと。すなわちセフンの機嫌が頗る悪かったときだ。
「大丈夫だよ」
当日に知った訳じゃないし、幸い稽古も重ねていたからブランクはない。音に深みが出たって先日褒めてもらえたし。セフンはばつが悪そうに目を少し伏せていた。
「それよりさ、セフンもスイートポテト食べてみて」
「……そうですね、自室に戻ってから」
「今！持ってきて食べなよ」
「いえ、勤務中ですので」
「いつも勤務中だろうと関係ないくせに」
「……」
ほら早く、と言うと渋々部屋から出ていき、しばらくするとまだ手がつけられていないスイートポテトとコーヒーをトレイに乗せてきた。
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こむ(プロフ) - arikuiisexoxoさん» いつもありがとうございます(*^O^*)遅くなってしまってすみません；；#9にしてやっとセフンの想いを表す一言がでました！！胸を打たれたのはきっとその場にいた全員ですよね(／▽＼)！これから最終章に突入する感じです！最後まで是非よろしくお願いいたします〜(*^^*) (2019年8月29日 20時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
arikuiisexoxo(プロフ) - いつも楽しく読ませていただいています。セフンの愛してます。心臓ぎゅーんって痺れました！！！ギョンスの提案めっちゃ気になります。主人公の行動力関する感じかなと予想しつつ、更新待ってまーす！ (2019年8月12日 15時) (レス) id: e6ce84a282 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - なりさん» なりさんコメントありがとうございます(*^O^*)キュンキュンしていただけてめちゃくちゃ嬉しいです……それなのにーー！！！どこ行った！最後までお付き合いいただけたら幸いでございます……(／▽＼)♪ (2019年7月25日 18時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - シオンさん» シオンさぁああん！やだあああああ！！！(´；ω；`)誰やこんなん書いてるのーーーーー！！ (2019年7月25日 18時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
なり - めっちゃめっちゃキュンキュンします！！！！セフンどこ行っちゃったのかすごく気になります、、！！！ (2019年7月15日 18時) (レス) id: 811f6ebbd3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2019年6月3日 21時
