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遠くからでも感じれる祭りの賑わいに、隣を歩くAは見るからにウキウキしだした。
腕を引っ張って早く早くと急かすから、歩くスピードをあげた。
「どっちがいい？」
ついてすぐに指差すのは飲み物を売ってる店。キンキンに冷えた缶か、大きな紙コップになみなみに注がれたビールか。迷わず缶を売ってる店に行くと、ちょっと文句を垂れた。
「500円って…たっか！」
「あっちも同じだけどどうする？」
「こっち買うけど〜…買ってくればよかったね」
お店の人に聞こえないようにコソコソ言ってくる。その通りだけど、もう遅いし。お金を払って缶ビールを受け取った。
「かんぱーい」
プシュっと音をたてて開いたビールは少し泡が漏れる。慌てて口をつけて、そのままゴクゴクといい飲みっぷり。
「っはー、おいしい」
飛びっきりの笑顔につられてこっちも笑顔になる。いつも飲んでるビールだけど、こんなところで飲むと味が違うのかもしれない。
「なに食べたい？」
「んーミンソクは？」
「Aが食べたいやつ食べる」
「うわー困るやつだ」
「変なの選ぶなよ」
どれにしよっかなーとキョロキョロ見渡している。それにしても、かわいいな。浴衣最高。すべてが良いけど特に抜かれた襟に釘付けになる。綺麗な首筋が艶かしい。
「定番の焼きそばにする！いい？」
「うん、いいよ」
振り返ってきたから慌てて視線を戻す。またも腕を引かれて連れていかれて、焼きそばを買った。お店の人の計らいでできたてを貰ったから熱い。
「熱いうちに食べよう」
「そうだな」
「んー…あ、あっち座れそうだよ」
縁石にはちらほら人が座ってたけど、空いてる場所に腰掛ける。座るところにハンカチを敷いてあげると満足そうな顔になって座った。
「あれ…お箸ひとつしかない」
「貰ってこようか？」
「ううん、一緒に使お」
袋で渡してくれたから気付かなかったけど、確かにお箸は１膳しかつけられてなかった。
「先食べてもいい？」
「うん」
Aは割りばしをぱきっと綺麗に割って、１番に口に運んだ。
「普通なのに美味しい〜」
「なんだそれ」
「お祭りの焼きそばって具少ないよね…はいっ」
お箸を貸してくれるのかと思ったら、とても自然にあーんしてきた。一瞬ビックリしたけど、口を開けて入れてもらう。
…確かに普通なのに美味しい。
俺の場合はまたちょっと違うけど。
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こむ(プロフ) - arikuiisexoxoさん» きゅんきゅんしたい！と思ってこの小説を選んで貰えて嬉しい(´；ω；`)一気読みありがとうございます！恥ずかしさをごまかすいじらしい二人ですよね(*^^*)笑 デレデレに愛されてしうちゃん不足を少しでも埋めてもらえたら嬉しいです〜〜！ありがとうございます(*^▽^*) (2019年5月25日 11時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
arikuiisexoxo(プロフ) - しうちゃん不足すぎて、久しぶりにしうちゃんできゅんきゅんしたくて、一気読み中ですw やっぱこのお話好きです！両方ともデレて恥ずかしいセリフを言った後の塩なリプライが逆にほんわかして好きです！んで、デレまくるミンソクが、、、、、なんとも。大好き>.< (2019年5月14日 11時) (レス) id: e6ce84a282 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ミナホさん» すごく嬉しいコメントありがとうございます！私が今よっしゃー！ってなってます＼(^o^)／読んでいただいてるだけでなく、タイトルの意味を考えてくださっているなんて感無量です。もっと大切に書いていきたいと思います！最後までお付き合いいただければ幸いです。 (2017年10月1日 10時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
ミナホ(プロフ) - すごく楽しみで、更新通知が来てると「よっしゃー！」ってなります。同棲あるあるも共感できます。そして、今はタイトルの「正しいプロポーズ」についてすごく考えさせられています！！ (2017年9月26日 22時) (レス) id: 1aa9319c05 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ヨリさん» ありがとうございます！嬉しいです…！最後までお付き合いいただければ幸いです(^○^) (2017年9月26日 0時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2017年9月4日 23時
