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尋常じゃない恥ずかしさを誤魔化すため、ストローを突き刺すように動かすと、氷が踊ってグラスが音をたてる。
「ちがう……ちがうから、ほんと、全然そういうのじゃないっていうか……別に、好きとかじゃ……」
「………A？」
自分でも分かんない。かわいこぶろうなんて思ってる訳じゃなくて、先生を前にすると勝手にああなっちゃうだけで。それがかわいいとかかわいくないとか考えたこともなかったし……えっ、先生も実は思ってたりする？コイツ態度変わりすぎ、とか……そんなのやだ……
「鬼のこと好き？」
ゆっくり顔を上げると、キムジョンインは優しげに微笑んでいた。
「今日、秘密にする代わりに放課後付き合ってって言ったけど、そもそも俺こんなこと誰にも言うつもりないよ」
「………」
「ごめん、弱味握ったみたいなズルい言い方して」
申し訳なさそうにするキムジョンインから目を逸らして顔を伏せ、ゆるやかに首を横に振った。
また先生に怒られちゃうかもしれない。先生としたいことをする未来が遠ざかってしまうかもしれない。
でも本当は、私もみんなみたいに休み時間も放課後も恋の話をして、キャーキャー言って、ドキドキすることがあったら次の日『ちょっと聞いて！』って話してみたかった。だからってそんなこと話せないし、そもそも話す友達すらいない。
そんな中、敵だと思ってい人物が理解者だとわかった途端、私の何かが解放された。
「うん………好き」
「やっぱり……そうなんだ」
「……絶対、ぜーったい、誰にも言わないでね」
ちらりと上目で伺い、最後に『絶対だよ』と付け加えた。
キムジョンインはにっこりと笑って頷いてくれた。
「うん。言わないよ」
「………」
「だけど今、俺の失恋が確定しちゃった」
「え……」
「ちょっと辛い」
「え？」
私から目を逸らして気まずそうに首の後ろを触り、何かを諦めたように『はは』って眉を下げて笑うから、漸く彼の言葉を理解した。すると不思議、なんだか私まで心が苦しくなって目を背けた。
「俺もちょっとくらいあのかわいいAを見てみたかったな」
誰かを想うと、誰かに想われていることに気付けない。
「……気付かなかった」
「はは、だと思うよ」
だけど、それは一途だという証明にもなる。
ふたり同時に視線を前に戻し、見つめあった。
「A、鬼しか見てないんだもん」
番外編『キムジョンなんとかくん』
END
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こむ(プロフ) - 雲丹さん» 雲丹さん〜〜！女の子にとっちゃ先生以外はどうでもいい男ですよwwwかわいいもすきも全部先生が言ってくれないと意味がないので……一途に盲目に恋してる(#^.^#) まあわたしは揺れるだけじゃ済まないです。笑 (2019年8月6日 12時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
雲丹(プロフ) - 安定の胸キュンかと思いきやどうでもいいクラスメイトに笑いましたwww主人公ちゃんつよいwwwwににたんに可愛いなんて言われたら心が揺らいでしまう…！！笑 (2019年8月1日 8時) (レス) id: 85bfe9e0c2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - あまいくりーむさん» あまいくりーむさん！ラブをありがとうございます〜〜！お返事いらないですってお気遣いも、ありがとうございます〜〜！でも私もラブ伝えたいので勝手に返事します！いつも本当にありがとうございます(*^▽^*)大好きです〜〜〜！わーい！＼(^o^)／ (2019年5月25日 11時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ぺこペコpekoさん» ぺこぺこpekoさま、いつもありがとうございます(T＿T)なんと嬉しいお言葉……感無量です。こちらこそ素敵なコメントありがとうございます〜〜！こうしてご感想を頂けることが何よりも嬉しいです(*^▽^*)これからもお付き合い頂けたら幸せです(^^) (2019年5月25日 11時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - よーこさん» よーこさん(*^^*)涙が出るほどキュンしていただけましたか？よかった〜〜！最高だなんてありがとうございます〜〜！嬉しい！ (2019年5月25日 11時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2018年11月27日 13時
