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楽しくて幸せで煌めいた時間はあっという間に過ぎ、閉店時間になった。親もせっせと片付けを始めていて、先生も時計を見てから帰ろうとする。ポケットから年季の入った折り畳みの財布を取り出しながら立ち上がる。
「お金いらないよ〜、プレゼントだから」
「豪華なもの頂いたからその分払うのは当たり前」
「いらない！」
「いくら？」
「いらないってばぁ！」
「……すんません、いくらっすか」
頑なな私に呆れて、厨房のお父さんに聞き始めた。でもお父さんもいらないって首を振ってお母さんも『お祝いだからね』とさらっと流した。納得してないような先生はちょっと考えてから財布をしまって『最高の誕生日っす』とようやく折れてくれた。
帰るため出口へ向かう先生の後ろをついていく。こっちを振り返って私にしか聞こえないように先生っぽいことを言い始めた。
「明日は今日より10分早く来いよ」
「考えとく」
「考えとくじゃなくて、来い」
「朝眠いもん」
「眠くても」
「じゃあ先生の授業中寝ていい？」
「この問題児め」
「寝よーっと」
「鬼教師でも授業中寝られたら悲しくなるんだよ」
こつん、と頭を軽くつついて笑った先生に簡単にときめいてしまって胸が痛くなった。怖くて無愛想な先生も自分の授業で寝てる生徒を見たら悲しくなるって、なんだか人間味があって可愛いな。
「それじゃ、ありがとな。嬉しかった」
「……ううん」
「また明日。閉店ギリギリまでお邪魔しました」
「ねぇ、先生の家ってここから近い？」
「……秘密」
扉を開けて外へ出た先生。一緒になって外に出ると顔を強張らせた。あ、絶対小言を言うなって一瞬で感じ取ってお店の中に戻った。そしたら顔から力を抜いて、微笑む。先生は私との間にしっかり線引きする。それは大人として教師として当たり前だけど、たまに曖昧なときがある。
先生の指を控え目に握って様子を伺った。ほとんど無意識で、ただ単純にどんな顔をするのか知りたかっただけだ。先生は明らかに困った顔をしたけど振りほどかない。
もう一度お店の外に出て、一歩先生に近づく。困った顔のまま私を見下ろす先生をじっと見ながら後ろ手でお店の扉を静かに閉め、閉まりきった瞬間に体に抱き着いた。
ダウンジャケットの前は開いてるから、隔てる物は薄い洋服だけ。胸元に耳をくっつけるとトクトク心臓の音が聞こえる。大きくてあったかくて心地よくて安心する。ひたすらに甘えたくなる。早く彼女になりたい。
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こむ(プロフ) - 雲丹さん» 雲丹さん〜〜！女の子にとっちゃ先生以外はどうでもいい男ですよwwwかわいいもすきも全部先生が言ってくれないと意味がないので……一途に盲目に恋してる(#^.^#) まあわたしは揺れるだけじゃ済まないです。笑 (2019年8月6日 12時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
雲丹(プロフ) - 安定の胸キュンかと思いきやどうでもいいクラスメイトに笑いましたwww主人公ちゃんつよいwwwwににたんに可愛いなんて言われたら心が揺らいでしまう…！！笑 (2019年8月1日 8時) (レス) id: 85bfe9e0c2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - あまいくりーむさん» あまいくりーむさん！ラブをありがとうございます〜〜！お返事いらないですってお気遣いも、ありがとうございます〜〜！でも私もラブ伝えたいので勝手に返事します！いつも本当にありがとうございます(*^▽^*)大好きです〜〜〜！わーい！＼(^o^)／ (2019年5月25日 11時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ぺこペコpekoさん» ぺこぺこpekoさま、いつもありがとうございます(T＿T)なんと嬉しいお言葉……感無量です。こちらこそ素敵なコメントありがとうございます〜〜！こうしてご感想を頂けることが何よりも嬉しいです(*^▽^*)これからもお付き合い頂けたら幸せです(^^) (2019年5月25日 11時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - よーこさん» よーこさん(*^^*)涙が出るほどキュンしていただけましたか？よかった〜〜！最高だなんてありがとうございます〜〜！嬉しい！ (2019年5月25日 11時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2018年11月27日 13時
