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洋服を抱き締めて寝るという私の願望が叶うことはなかった。お風呂に入るタイミングで脱いで、上がったときには見慣れたパジャマだけが綺麗に置かれていて、ベッキョンの服はすでにクリーニングにかけられていた。うちの使用人はやることが早いなぁ…。
「お嬢様があのような服装をしていてびっくりしました。お持ちでしたっけ？」
「あれは…」
「なんだか新鮮でしたけど、やっぱり可愛いお洋服が似合うと思いますよ〜」
「……」
似合ってないのは自分でも分かってる上で、気に入ってたんだけどな。椅子に座って、使用人のお姉さんに髪の毛を綺麗に乾かしてもらいながら、ぶらぶらと足を動かした。
「……ん？ここ…」
お姉さんは急にドライヤーを止めて、首筋に人差し指をちょこっとくっつけた。そして鏡の中で目が合う。
「……お嬢様…」
「え？なに？」
「……」
「どうしたの？何かあった？」
「いえ…大人になりましたね」
「……大人に？」
「よく考えたら男物のお洋服でしたもんね」
「……」
「お付き合いしていらっしゃる男性がいるんですか？」
ギクっ、どころじゃ済まない。爆弾を直接心臓に埋め込まれて、ドカンと爆発したようなそんな衝撃だった。何も言えずただ口を半開きにしてお姉さんを見つめてたら、あら、と眉を上げた。
「…私たちはお嬢様の私生活に関して一切干渉いたしませんのでご安心ください」
「………」
「セフンさんはどうか分かりませんが…」
「………」
「見つかったら会長に筒抜けかもしれませんね…」
そう呟きながら首筋をなぞった。擽ったいけどそんなの気にならないくらい訳がわからない。ガタッと立ち上がって首筋を手で覆い隠した。
「ま、待って、ここ、なにがあったの？見たい！」
手鏡を渡してくれて、大きな鏡と合わせて確認してみた。普段は髪で隠れてほとんど見えないようなところにうっすら赤い斑点のようなものがついてる。なんだ？
「これ……なに？」
「え…？」
「いつからついてた？」
「……お嬢様…あぁ…」
「やばいの？これ、セフンに見られたらだめなやつ？！」
「こんな場所ですから、普段通りに生活していれば見られることもないでしょうが…」
「隠すべき？」
「お付き合いをご報告されていないのであれば、この濃さなら少なくとも３日…は、隠した方がいいかと」
「…わかった。あと、全部秘密でお願いします」
「もちろんです」
そしてドライヤーをつけてまた乾かし始めてくれた。
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こむ(プロフ) - こたろさん» それでも世界で一番小さな戦争は起きるかもしれませんよ………（うまいこと言ったと思ってる顔）コメントありがとうございます〜(*^.^*) (2018年10月21日 23時) (
レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
こたろ - 一妻多夫制にすれば全てが解決… (2018年10月16日 23時) (レス) id: 864f9ce26b (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - yさん» ゴール予想！！！(笑)鋭い推理にわたくし赤面しております…が、はいともいいえとも言わないでおきます(=∵=)お、怒らないで〜！！笑 セフンと（ベク）のお話です！！笑 yさまに愛想つかされないように頑張ります！！！（毎度熱いコメントくださるyさま好きすぎますw） (2018年10月14日 10時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
y(プロフ) - ゴール予想 主人公を考えると(本人はまだ気づいていないが)絶対セフンで小説展開的には絶対ベッキョン などという読ませない感じですね…なるほど……これって"セフンとの"お話ですよね？そうですよね？(疑問形での念押し)(圧)(私利私欲)(こむさん好きです！！！) (2018年10月7日 19時) (レス) id: 5337d93f99 (このIDを非表示/違反報告)
こむ(プロフ) - ジュンミさん» え〜〜！？だれが！？わたしですか？！？！？！？！？！(笑) (2018年10月6日 13時) (レス) id: 8ae68e1cd2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：こむ
| 作成日時：2018年9月4日 15時
